日記でもなく、手紙でもなく
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2003年08月21日(木) |
歌手(?)・浅丘ルリ子の音源、CD化 |
以前、キングからCD化され発売された、俳優の歌盤について書いたことがある。この流れで出てきたものかどうかはわからないが、その後、ポリドールから梶芽衣子の編集盤も出た記憶がある。 その後、勝新太郎の盤もCD化されて、仰天してしまったこともある。
で、今回は浅丘ルリ子である。結構アヤシイ音源を多々有していると思われるテイチクからの発売。 なんと、2枚組CD(39曲入り)で、銀座山野の店頭で見ると、CDの左端につけられたタスキ部分には、<歌手デビュー40周年記念企画>の文字が見える。一瞬、女優デビューよりも早かったのだろうか、などとも考えてしまうが、収録曲を見ると、ほとんど知らない曲ばかりだった。(残念ながら、カバー曲やスタンダードなどはないようだった。) ただ、僅かに一曲だけだが、「愛の化石」というタイトルは、どこかで見たような、あるいは聞いたようなことがあるのかもしれない、などとも思ったり。
今回、同時に坂本スミ子の「おスミのラテン・ヒッツ」という盤も、(同じくテイチクから)発売されている。こちらのほうは1枚に25曲しっかりと詰め込んだ感じ。ラテン曲のスタンダードで構成されており、この人のラテンなら悪かろうはずはない、とも思われる。 浅丘ルリ子はともかくとしても、こちらのほうは一度は聞いてみなければ。
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考えてみれば、坂本スミ子の盤など、今までずーっと出てこなかった、ような気がする。ひょっとしたら、ソニーのQ盤でアルバムが一枚くらい出ていたかもしれないのだが、ほとんどその記憶がない。 今年になってやっと、ソニーからこの坂本スミ子のベスト盤が出たのは記憶に新しい。
それと前後して、やはり今までCD化にあたり、見向きもされなかったような人の盤が、ぽつぽつと出てきている。 恐らくその右代表ではないかと思うのが、あのコメットさんをやった九重佑三子。この人の2枚組ベストもソニーから登場。
コロムビアでは、ヒデとロザンナの「しんぐるこれくしょん」という、これも2枚組の盤が出たばかり。 ただ、このヒデとロザンナのCDは、以前から1枚だけベスト盤が出ていた記憶がある。本当に有名な曲ばかりだけを収めて、15曲程度しか入っていなかったのではないかと思うが、今回出たCDはコロムビア全シングルのAB面45曲を収録。 (なお、しんぐるこれくしょんと題された同じシリーズで、伊東ゆかりのコロムビア/DENON時代の録音も2枚組で発売されており、これも貴重な音源。)
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やはり、CDをコンスタントに購入してくれる人の層が変わってきたところがあるのだろう。年齢層としては、かなり上のほう。 そうでなければ、このあたりの盤は、お蔵に入ったままに違いない、とも思う。
ところで、ドイツの通販系再発レーベル<Bear Family>からも、驚くような盤が出た。ザ・ピーナッツのドイツ語で録音された彼女らの歌の再発盤。 これは私の想像の域を出ないが、<Bear Family>ではカテリーナ・ヴァレンテの再発化を進めていたのだが、その過程の中で、ヴァレンテの歌を取り上げ、ヴァレンテと接点のあった日本のザ・ピーナッツというグループが、掘り起こされてきたものではないか、などと思ったりしている。
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