ほらー、あいつ、まいってるよ。

ペンギンに指差されて笑われそうな、わたし。
もう、だめよ。
涙腺さえ制御不能。手を差し伸べてくれる人に
上手くすがれない。一緒に引きずり込んじゃいそうで。
でも今日の救いの手は、頑丈で、あったかくて、
わたしは爪を立てて体重を預ける。
卑怯な逃げも許してもらえる。

あきらめられたら、ねむくなった。
怖いことを想像するのはやめて、ベッドに入ろう。

ありがとう。
たとえ、呑み会の話のネタにされたって、
あなたには感謝をするわ。

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