☆言えない罠んにも☆
モクジックス
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| 2004年07月01日(木) |
いそのポロちゃんのはなし |
実家で飼っていた犬が死んだ。
ぼくが中学のとき、まあちゃんが近所でうまれたばかりのを貰ってきた。 やっぱり7月の初め頃だった。 「なまえ、何にする?」 制服のまま、リビングの床に寝そべっていたぼくに、まあちゃんが聞いた。 「『キンマツ』にしようよ!」卓ピが言った。「あいつ、睫毛が金色なんだよ!」 ぼくの頭のすぐ横に、取り込まれた洗濯物がたたんであって、 ぼくはそれをぼおっと見ながら、思いついたなまえを言った。 洗濯物の一番上に、ぼくのラルフローレンのソックスが乗っていた。
結局それが採用されたみたいで、毎年そのなまえで予防接種の案内も来るようになった。 まあちゃんは毎日えさをやって撫で回し、卓ピは弟のようにかわいがった。 芝を掘り起こしたり、もくれんの芽を食べちゃったりして、怒られてたときもあったし、 (それ以来、庭に柵ができた。) 雷が怖くて夜どおし吼えてお隣から苦情が来るんじゃないかとどきどきしたこともあったけど、 (それ以来台風になるとガレージに入れてもらっていた。) みんな、「あほやなあ」って言いながらいつもかわいがっていた。
まあちゃんが忙しくなってからは週末におじいが来て、自転車で散歩に連れて行った。 散歩を終えると今日はどのコースを回ったんだ、と嬉しそうに話し、 ひっぱられすぎて転んでからは、自転車を電動アシストつきにかえた。 おばあちゃんは「きょうはごはん何あげた?」とよく残り物を持ってきた。
子どもたちが一人暮らしになってからは、庭の花と一緒にパパのデジカメモデルのNo.1になり、 ママはポロを「卓ッ」と言い間違えなくなった代わりに、卓ピを「ポロッ」と言い間違えた。
心臓が肥大している、と診断されたのは今年に入ってすぐだった。 卓ピは手術をすべきだ、と言い、ママはしないほうが良い、と言った。
人間だったら社会のいろんなことを知らなくちゃいけないけれど、 ペットはお庭でママたちと楽しく生きられたら幸せなんじゃないの? ぼくは自分のじんせいをおもった。
ママが旅行から帰った日、もう、ごはんたべなかったんだって。 お肉大好きで、ぼくたちが庭でバーべキュしてたらいつも「きゅーん」って言って寄ってきて、 パパからおすそわけもらってたのに、大好物を目の前に持っていっても、 もう、立ち上がれなかったんだって。 でもね、ママが行くと、横になったまま一生懸命しっぽをふってくれたんだって。
さいごまでかわいい子だったんだって。 ぼくはじぶんがどういきなければいけないのか、おしえてもらったみたい。
なにかにつけ「オレはもうすぐ逝くから」と言うおじい(70代現役、健康)が落ち込まないか心配だけど、 それはおじいの問題だから。 ポロは心配しないでね。ばいばーい。
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