うっかり夜中に目が覚めてしまったので日記なぞ書いてみました。
ふと目覚めて何となくつけたテレビは日曜深夜なのでNHKしか番組を流しておらず、 それがたまたまポールマッカートニー・ライブ・イン・ロシアでした。 ほぼ最後の方だったのですぐ終わってしまいましたが… なんだか阿呆みたいに泣けてしょうがなかったです。
私、全くもってビートルズ世代ではないのですが、流石知っているナンバーばかりですね。 ライブ映像だったので赤の広場に集まった老若男女が思い思いのスタンスで聴いている様子が 映し出されておりました。 若い女の子、ごっついオッサン、抱き合って踊る夫婦、小さな子供。 皆が腕を高く上げ、笑顔で同じ歌を口ずさむ。 合間で学者やアーティスト等色々な人達のコメントが挿入されていまして、 後半ちょこっとしか観てませんが「ビートルズが赤の広場で演奏されるこの風景こぞが 共産主義・旧体制が終わりを告げたことの象徴だ」と言ってました。 そして何より「資本主義も社会主義も共産主義も関係ない、ただビートルズが大好きなんだ」 という誰かのコメントと挿入される笑顔、笑顔、笑顔。少しの涙。
音楽が力を持っているのは身を以て知っていました(以前はライブツアー回ってたので)が、 改めて音楽・特に歌声のその不思議なパワーに感動して涙した訳です。 まぁ単に寝起きで頭が働かず本能直結だったともいえるんですが。笑。 私はバンドならばほぼ100%ボーカルに気がいってしまうような、声フェチなのです。 当然弦楽器、管楽器、打楽器も全て勿論大好きというかやはりパワーがあると思うんですが、 人間の歌声は格の高い旋律と結びついた時には言語を越え、精神を直に動かす一番大きなものかなと。 話し声一つとっても魅力ある声は万人を魅了しますよね。 (余談ですが近頃ではどうも声の良いと思える人は少なくなっていると感じますね。 覚えている一番最近で印象に残った話し声での美声は女優の緒川たまきさんの声でした。 珠を転がすような、とはまさにあのことかと。とても上品で滑らか)
それでですね、聴衆の中に連邦保安局員に囲まれてプーチン大統領も来場したようで、 個人的には侮れない冷徹な面が印象にあったのでモノトーンとはいえノータイで着こなし、 ロックコンサート会場に姿をあらわしたのはちょっと意外でした。 だけれどもやはりというか… 過激ではなくとも穏やかに熱狂するロシア市民に混じって、ほぼ微動だにせず着席のまま聴いている 姿はなんだか周囲と妙な違和感を醸しておりましたよ。 実は心の中では「くっそー俺も腕振り上げて頭でノリてぇ!」と思っている可能性もまあ なきにしもあらずなんですが。もしそうなら大統領ってのは随分窮屈な職業ですね…。
あー、十二国とホントに関係ない話で恐縮です。 こんなことを書いたのもきっと、昨日たまたま通勤途中に久々に○ナ○ーの古いCD聴いて改めて 『うおー!やっぱあたしにはロックがなきゃ駄目だわ!!』と実感したせいでしょう。これぞ酔狂。 そして今思い出したけどそういや寝る前に酒のんでたわ…本当に酔って狂っていたらしい。オチがついた。 さてさて今日も仕事なので寝直します〜…
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