サボりがち日記
近況や映画感想文。サークルのお知らせなどもここ。

2005年12月16日(金) ………+映画の感想

さよならホームランを打たれました…………


帷×朱本は来年1月のオンリー発行になりましたです………!!


いやもう自分が嫌い本当に。半月かけて何故終わらないの…?
かと云って冬コミに新刊無しではあまりに申し訳ないのでコピー本を
これから作ります。
ページ数によってはペーパーとして無料配布。内容未定。



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という訳で夕方一杯落ち込んでいた(しかもその後軽くフテ寝)のでうっかり
民放で流れてたグリーンディスティニーを観てしまいました。
前にも一回ビデオで観てたんですが、その時よりかは落ち着いて観られたかなあと。
どうもこの時のチャン・ツィイーが超我が儘お姫様だった所為で女優本人のイメージ
自体が自分の中で敬遠していたのですが、改めて観たら頑張りには拍手でした。
ただやっぱミシェール・キング時代からお馴染みのミシェール・ヨーの方が好き
なのでチャン・ツィイーには今もあまり興味有りませんが。汗。
で、この手の香港・中国時代劇には原作小説が有って映画はその途中を切り取ったもの
が多いですが、前回観た時にはそこまで掘り下げようと思っていなかったので
(金庸の碧血剣あたりかと先入観)今回は気になって調べてみたら金庸では
有りませんでした。良かった調べて。
Wang Dulu氏という方の書いた「臥虎蔵龍」という日本語訳発行がなされていない
小説だそうです。映画はその中の4章目+アレンジとか。うーん読んでみたい。

この映画、やはり映像美だとか映像美だとか、とにかく映像美が見所!という
評論が多くなされていますが(そして私もそう思いますが)あとワイヤーアクションの
流れるような動きとかか?そういや前回は竹藪飛翔シーンが長くて静か過ぎて
アクション物として観ようとしていた身には物足りなかったなあ。
シナリオは原作を読んで知っている人向きだと思うので必要以上に思うことは無いのですが、
最近香港ですらVFXとかCGに頼った作品が多いのでこれが大変悲しいです。
日本でもハリウッドでもそうですが、アクション云々の前に脚本つうか心痺れる話の骨子
というものが感じられず最近は映画あまり観ておりません。
本当に良い映画だったら誰一人飛ばずとも武器を使わなくとも観ますが。
あ、でもネット上でずっと観たかった「ジャズ大名」をやっと観ましたよ!
若くて髷結ってて一瞬分からなかったけど古谷一行でした。話は底抜けにハジケてて
むちゃくちゃ笑いました。序盤やや中だれ気味で疲れている時に見たら寝そうですが、
そこを乗り越えるとコメディの本領発揮という風なシーンの連続で、良いです!
財津一郎の声があんなに渋くて良いものだとは今まで知らなんだ!
大体時代がかった長口上と現代の軽妙な言葉が入り交じってるのに変じゃない、
変じゃないけど可笑しいというのがもう!
あと廊下を延々と摺り足で進むシーンと、部屋を延々と襖を開けて走るシーン、
これがまた所作がいいんですよ!前者は様式的な、後者は庶民的な良さです。
そもそも「ジャズ」と「大名」がくっついている時点であれなんですが、そして
それが理由でずっと気になっていたんですが(監督が岡本喜八氏だというのも
今まで知らなんだ)笑えるし実にユーモアがあって皮肉もたっぷりな作品でした。
それにしてもこの映画の終盤は観ていてハラハラします、
出演者全員最後はヤケクソだったんじゃないかって程長時間騒いでるので。
もうちょっとここが、と思うのは音楽のナンバーが少ない所かな。もっと沢山
聴けたら良いのですが、制作年を考えるとかなり頑張っているとも思えるか。
何故か個人的には特に年末に観るのがふさわしい感じがするので、宜しかったら
これからの時期是非どうぞ。あ、眠くない時に(笑)

それにしても、私は頭が古いのか。恩義とか友情とか忠誠とかは濃ければ濃いほど
大好物なのでマジで最近映画に飢えていますよ。現実がかなり殺伐としていて
色々希薄になっているんですから、夢を描く映画ならばこういう事をもっと表現
するべきでしょう!大衆が欲しがっている分かりやすいものばっかじゃなくて、
本質的に現実離れした理想世界を描いたもの、誰か作って下さいっ!
言葉遣いに色気があって、女性に安くない色気があって、男にも色気があって、
悪役にも色気と更に悲哀がある、ほんでキャラが活き活きしている映画が作られたら
毎日映画館通いします。マジで。そういうの観ないと自分も大事な事が何か忘れるさ。

そういや久々に海神読んだんですが(一年ばかり友達に貸しているので新たに購入)、
なんだこれ!と改めて心底感動しました。今回は新刊の為に付箋までつけて何度も
読み返したのですがこれが、もう。
男ばっかでむさ苦しい国ながら…いやそこが有る意味良いのか。
しかも雁の話はオチが付いてるから安心して読めるし、って私同じく図南も大好きだな。
それにしても深い、深いよやっぱ十二国。大好きです。
(自分を棚上げですが)だから来年あたりはそろそろ原作新刊を………


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