2001年09月16日(日) |
妹・・・アメリカ・・・そしてこれから |
先週の土曜日・・・8日に妹はアメリカ西海岸へ友だちと旅行に行った。 ラスベガス〜ロス〜という予定でディズニーワールドへ 行くことをとても楽しみにしていた。 ・・・ラスベガスからロスへ移動・・・という日の朝、 アメリカで前代未聞の惨劇が起きた。 アメリカ中が哀しみと恐怖に陥った。 妹たちはラスベガスから出ることができなくなった。飛行機が飛ばない。 とりあえず、その日からのホテルを手配し、 予定にしていたホテルをキャンセルした。 それからの5日間・・・飛行機が飛ぶかどうか、帰国できるかどうか、 そういう心配からホテルから出ることができなかったという。
ワシントンにいる妹の友だちはその日、帰国のため飛行機に乗っていた。 ところが急に降ろされ、空港からも追い出された。 アメリカ人の婚約者と一緒だったからヨカッタものの、 不安でたまらなかったらしい。
日本にいる私と実家の両親は心配で心配で・・・生活が変わった。 テレビの前から動けない。パソコンはつけっぱなし。 ワシントンの友だちともう1人アメリカにいる妹の同期が毎日 アメリカでの状況をメールで知らせてくれて、励ましてくれた。 大阪の妹の友だちも励ましのメールをくれた。
こんなに妹とその友だちを思って泣いたことはない。
でも今日、妹たちふたりは帰国した。 「ユナイテッド航空809便はただいま到着しました。」との 関空でのアナウンスに・・・母とふたり・・・涙した。 到着ゲートから出てきた妹たちの顔を見たとたん、また涙が出た。 母とふたりで彼女たちを抱きしめた。 ・・・聞けば、飛行機が飛ぶかどうかわからないので、 昨日の夜は空港で荷物をヒザに抱えたまま、寝ずにいたらしい。
空港を出るときに妹が報道の人に声をかけられた。 「どちらから帰国ですか?」「サンフランシスコです。」 報道の人は明らかに「なんだ・・・違うのか。」という感じだった。 彼の気持ちもわからないでもないが・・・少し腹がたった。 でも少し妹は話を聞かれていた。
今、アメリカは・・・ニューヨークとワシントンは哀しみのどん底にいる。 でもアメリカ全土がこの緊急事態に陥っているのだ。
阪神大震災を思い出した。 ニュースや新聞では一番被害の大きいところを中心に報道した。 でも他にも少なからずとも被害にあった場所はあるのだ。 救援物資や援助部隊は一番被害の大きいところに殺到した。 他の場所にはあまり行き届かなかった・・・こんな事実を思い出した。 今、アメリカ全土でそういう状態になっているところがあるはずだと・・・。
他のお世話になっているサイトに遊びにきている人のご両親も 同じく今回のことで帰国できないでいるらしい。
・・・一体アメリカは・・・どうなるのだろう。 本当に戦争をするつもりだろうか。 「戦争だ」という気持ちもわかる。 ・・・けど今までの戦争の経験から平和を望んでいたのではないのか? わからない・・・日本人だからなのかもしれないけど・・・わからない。
今、戦争が起きたら、世界がどうなるのか・・・怖い。
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