今日、妹から電話があった・・・。 いやいつものことなんだけど、会社の帰りに携帯から電話をくれる。 そして・・・ 「もしもし〜。こんばんにゃ〜。」と毎度オバカな挨拶から始まる。 ところが、妹は今日、フタコト目に 「あなた方は、どちらへいらっしゃるんですか。」 「どこまでも行くんです。」 「この汽車は、じっさい、どこまででも行きます。」 ・・・と『イーハトーヴ夢』の久城さんの鳥捕りのセリフを言った。 なんでもちょうどMDで聴いていたからだ・・・とか。
一気に鳥肌がたった・・・。 『イーハトーヴ』を思い出した。
・・・妹は12/9の朝日新聞の夕刊のコラムに載っていた・・・ 「けふのうちに とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ」という 宮沢賢治の『永訣の朝』の一編を読んで、ふとMDが聴きたくなったらしい。 妹はその新聞のコラムを見た瞬間、鳥肌がたったらしい。 ちょうど『イーハトーヴ』の時にもねったん扮する賢治がその詩を詠んでいた。
あの作品はすごくいい作品だった・・・。 簡単には言い表せないほど感動した。
今、この時期にそのことを思い出すことの不思議を感じてしまった。
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