今日は、このどしゃぶりの中銀行へ行った。 月初めの週明けということでどしゃぶりにも関わらず、銀行はごった返していた。 ATMの列も・・・エライ人人人・・・で、やむを得ずその列に並んだ。 おばーちゃん、子連れのママ、とーちゃん連れのかーちゃん・・・いろいろ。
私の前にはおばちゃん、私の後ろにはベビーカーを押した子連れのママ、 ベビーカーの赤ちゃんと4歳くらいのボク。
列の曲がり角に来た時、ふと私の前のおばちゃんが私の後ろのママに声をかけた。 「せや、昨日のテレビでな、アレルギーにな、なんとか・・・っていうお茶がいいって ゆーてたで。それ、教えたろ・・・思ってな。なんやったかな、忘れたわ。」 急に言われたママは 「あ、そうですか。すみません。なんでしょうね。」と答えた。 (エライよそよそしいな・・・)と私は思った。
おばちゃんは今度は自分の前のおばちゃんに 「あんた昨日のテレビ見はったか?なんやったかな?アレルギーにいいお茶。」 もう1人のおばちゃんは 「いや、見てへんわ。知らんわ。」と答えた。 するとそれを聞いていた、隣に並んでたおばちゃんが 「シジ ュウム・・・ちゃうか?」と口をはさんだ。 教えられたおばちゃん・・・(ややこしいな、1号としとこか)おばちゃん1号は 「せや、シジ ュウムや。ありがとーな。あんた。」 と教えてくれた・・・おばちゃん3号にお礼を言い、 自分の前の・・・おばちゃん2号に「シジ ュウムやわ。」と耳打ちした。 そしてママに「シジ ュウム茶やわ。その辺の健康食品の店で売ってるから買い・・・な。」 と親切に伝えた。
私を取り囲む3人のおばちゃんとママ・・・。 (すごいな、こんな限られた中に4人も知り合いがおるんか。)と驚いた。
するとおばちゃん1号が「すぐ忘れんねん。ややこしい名前やろ。」と言いながら、 「すんませんな。知らん人にベラベラ・・・と。」と言い放った。
(な、なに〜〜〜〜〜?知らん人やったんかっ!!! え?どれが知らん人?)
おばちゃん2号はあいたATMに向かった。そ知らぬ顔で、 「あ、2号が知らん人か・・・。」 すると3号が「いや、なんやゆーてはるわ。と思ってな、つい・・・横入りしましてん。」と言った。 (は?3号も知らん人やったんかいなっ!!!)
おばちゃん1号はホクホク顔で 「いやいや。すんませんな。教えたげよう、思ったのに、 思い出されへんかったから、助かりましたわ。」と答え、 「で、なんでしたかいな?」ともう一度つぶやいた。
ママは「シジ ュウム・・・です。」と答えた。 1号は「もう、すぐ忘れるわ。ボケてるなぁ。書いとこ。」といい、 ちょうどあいたATMのところへ行き、ごそごそとカバンから手帳を出して 「ええと、シ・・ジ・・ウ・・ム・・・・・・と。」と書いた。
(おばちゃん、エライ並んどんねん、あとにしいな・・・。) 私はそう思った。
時間にして5分くらいの出来事。 最後の最後に「ママ、なんて〜?」という声のあとに 「ん?このカユイのにな、シジ ュウムっていうお茶がいいねんって あのおばちゃんが教えてくれはってん。」というママの優しい声。 「ふーん。誰?」 「え?知らん人。よそのおばちゃん。」
!!!!!!!!
私は驚いてしまった。 おばちゃん1号は見知らぬママのために2号&3号を巻き込んでいたのだった。
恐るべしおばちゃん・・・。
・・・・・・で、なんで私には声をかけてくれはれへんかったんやろう??? 人相、悪かったんかなぁ?
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