お気楽★DIARY
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・・・喜怒哀楽日記デス。


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2003年11月25日(火)  女性専用車両

私が毎日通勤に使う地下鉄には“女性専用車両”が設置されている。

だけど、毎日、必ず、1人は“男性”が乗り込んで来る。
一応、出発前のホームを駅員さんが巡回しているけど、
なぜかなぜか、女性専用車両にいる男性には気がつかない。

停車する駅のホームにも要所要所に駅員さんが立っている。
…でも気がつかない。

時々、ホームの駅員さんとドアのところに立っている男性と
背中合わせ…ってこともあって、なかなか滑稽。

乗り込んで来た男性に…近くの女性が
「ここ女性専用車両ですよ。」って言う場合もある。
でも近くの人が言わない場合もある。
言わないもんだから気がつかないその“男性”は
他の女性乗客のなんともいえない視線にさらされながら、
気がつくまで…ずっとそのまま。

「なんで気がつかへんのやろう?」って思うこともある。
どう考えても…どこを見渡しても女性ばかりでおかしいと思わないのか?とか。

一応、ホームのドアがあく場所にでっかく“女性専用車両”と書いてあり、
閉まったドアの兆度目線のあたりにもシールが貼ってあり。
電車車体にもドアの真横にシールが貼ってある。

それでも気がつかない。
10両の中で女性専用車両だけ色が違ったり、絵柄車体だったりしても…気がつかない。
いや、時にはあまりにも車体の絵柄がハデすぎてシールが全く目立たないこともあるけど。

一番、気の毒なのは書け込み乗車してきたおじさん。
書け込み乗車だけでも注目をあびるのに、
飛び込んだ車両が女性車両。
ホッと一息ついて、かばんをおいて…さらに注目をあびる。
気の毒だ…。ホント気の毒だ。

でもそんな中、珍事がおこった。

見るからに男性が…つり革を持って立っていた。
そこへ…駅員さんが「すみません。ここ女性専用なんで。」と言った。
「ああ、」と言いながら慌てて降りるかと思いきや…
「ええ、わかっています。」と彼は答えた。
いや、答えた彼の答え方は…“彼女”だった。
そう・・・ニューハーフちゃんだったのだ。

そう言われればどこか物腰がやわらかだった。

「およ?」って思っている乗客達の目をよそに駅員さんは
「そうですか。失礼しました。」と降りていった。

“彼”ではなく、“彼女”の…わざわざ女性専用車両に乗る…という勇気に
なんだか小さな感動をおぼえた。
そして動揺することもなく、スマートに降りていった駅員さんにも…。

女性専用車両…そんなのがあるなら、男性専用車両もあっていいだろう。
化粧や香水のにおいにウンザリの男性なんてヤマほどいるだろうから。


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春吉

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