先日まで取引先の新入社員クンが1ヶ月の研修にきていた。 彼らの研修最終日…ずっと教育担当だった営業マンのヒトリが 最終日に限って出張していた。
そして昨日… 「彼らが最終日に手紙とあるものをくれました。 あるものというのは道路地図です。 ボクがずっとボロボロになってしまった道路地図を使っていたのを 見ていたのか“お世話になりました。使ってください。”という メッセージと一緒に机に置いてありました。 “欲しい”と言ったワケでもないのに気がついてくれた。 その心遣いがうれしかった。」と話してくれた。 まだ23才の新入社員がそんなあったかい心遣いをしてくれたことに 聞いていた私たちはみんなジーンと感動していた。
それから今朝…通勤ラッシュの駅の階段で男性が足を踏み外した。 私の真横だった。私はとっさに手が出た。支えられるはずなんてないのに。 そしてそのすぐあと「大丈夫ですか?」という声が聞こえた。 踏み外した男性は「大丈夫です。どうも。」と少しバツ悪そうに去っていった。
声のしたほうを見ると…声の主は…めちゃめちゃイマドキの高校生の男の子だった。 彼は立ち止まって声をかけていた。 とっさのことに足を止めて「大丈夫ですか?」というコトバは なかなか出るものじゃない…。 自分よりも足早に去っていった男性を見送りながら高校生はゆっくりと階段をあがっていった。
ふと「エライなぁ。朝からイイ光景だったなぁ。」と思った。
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