噛む茶・研究記録
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2002年05月21日(火) 長い付き合い。

今日、今年最後の一番チャの仕入れが終わった。
この3,4っ日が、長く感じた。
実は、早く終わらないかと思っていた。

思っては、いけないことだが。
もう、流通は、ほとんどが仕入れが終わっている。
いま出てきても、在庫になるだけだ。

親父と一緒に、毎年、買出しに行った生産家だ。
そこの親父サンも73になる。

とても人当たりの良い、純粋な人だ。

ちょっぴり、親父とダブった。

今は息子が主にやっている。
年は私より少し若いかな?

機械が小さいので、日数がかかってしまう。
今は、大型の機械がどこも主流だ。
そんな時代遅れでも、私は好きだ。

ま・・それにしてもコワクなった。
こわい?わかる?
大きく育ってしまった・・と言うこと。
最近は、こんなお茶を買う店がすくなくなった。
実に困ってしまうのである。

そう・・・そこが長い付き合いだ。
しょうがないな・・・ ボヤキながら買う。
来年はもう少し早く取ろうよ。
そんな話の毎年だ。

純粋で良い。
時代は、こんなことを許さないが。
それが、ながいながい、付き合いの良いところであり、悪いところであり。

今私が、付き合っている生産家は、数件である。
昔はどの家も買いつけた。

今付き合ってるのは、自分が思ったお茶を作ってくれる家だけ。
自分の、思ったブレンドが、卸先の評価を受ける。
ブレンド?
味を生かし、香りを生かし。
これが私の仕事。
今年は、非常に難しい年だった。

もう、20数年、気に入ったブレンドができない。
わかってる。
温暖化現象が、春の気候を狂わしている。
でも、どんなときでも、お茶は芽を出す。

だからどんなときでも、最高のブレンドを目指す。
それが、自分の仕事だから。
そして、その味が、香りがみんなに届く。

春の贈り物。
・・・・お茶。


邦ちゃん |MAILHomePage

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