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2003年03月07日(金) 名残の雪。

来週の水曜日に、わが町の公立中学校は卒業式らしい。
そんななか、

隣の隣の町の札幌市は吹雪き。

まさに、名残の雪。

本州では、桜の花とともに、卒業だそうな。
私はそんな卒業式の経験は無い。
常に、

入学式すら雪で出向かわれ
卒業式も雪で送られた。

この間、
彼は、開口一番、
「当たり前のように雪がある」
と言っていた。

私も、向うからの帰り際、
道端で見た終わりかけの寒椿を見て

「はな!」と、指をさす、恥ずかしい行動を取った。

でも、おそらく、彼はわかってくれた。
冬の寒空の下に咲く花を
私ははじめてみたのだ。

冬に燃えるような赤い花。

その赤と対照的な

真っ白な雪と白みがかった青い世界を、
彼は、美しいと思ったみたいだ。

私もそうだ。
あの赤を、美しいと思った。

彼と私は、お互いの知らない風景を
お互いに当たり前の光景に対して
美しいと思った。

育った環境が違う。

それを決定付ける出来事かつ
お互いを知るための素敵な出来事だった。

名残の雪は降る。
貴方の知った白い世界はまだまだ健在です。


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