目口覚書
■目口覚書■
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2001年09月23日(日) ほどからなんばん後日談

カレーをつくった。

冷蔵庫の中に、数日前につくって容器に入れたままだった
『ほどからなんばん煮(激辛版)』が あったっけ。
あれを細かーく刻んで カレーに入れたらスパイシーちゃうのん♪
と またいいアイデアを思いつく

で、この間の失敗を反省して2本だけ取り出し細かく細かく刻む。
バケツ一杯のカレーに 2本だもん、ダイジョブダイジョブまいふれんど♪

と・・

と、・・とと・・・っ 痛ぅっ!

激痛が指先に走る。
何度かこの覚書にも書いたが 私の指先はデリケートだ。
指紋は溶け おまけに今 親指と人差し指のさきっちょが炎症を起こして
通院までしているところだといふのに その該当指で『ほどからなんばん』を
つまんでしまった。
いや つまんだだけだった。

しみるとか痛いを通り越して、熱湯を浴びたような感覚。
みるみるうちに、薄い皮で覆われていたマイ らぶりーフィンガーが
割れ、血が滲んできた。
ヤケドしたわけでないのに流水にずーっとさらしておかないと
じんじんする。

ぱくっと指をくわえたら口の中 激辛(>_<)!
洗う洗う。ラスカルのように。
洗ってる最中は大丈夫だが、水から離すとまたまた激痛。なんぢゃいこら。
洗っても洗っても 舐めたら激辛。なんでやねんな。

食事中も左指先は氷で冷したまま。
(ホント火傷と同じだ。傷に塩というが、もともと切れてもただれても
いなかった指なのに、大きな刺激を受けるとこんなことになるのね(T_T))
でも、家人には「アレ」を入れようとしてこうなったなんて内緒に
しておく。そんなもの入れたのくわっ と怒って食べてくれなかったら
それこそイタイ。バケツ一杯あるのに。
スパイス触ったら こないなってーん と言い訳しておいた。

「かわいそだねー。あとでオロナイン塗ってあげるねー」
そういって、食事中 薬箱を探しに立つダンナさん。
なんでもオロナインで治ると信じている男である。
タイガーバームを信仰する香港人のようだ。

ニンニクたっぷりなすりつけ 片栗粉まぶして焼いた茄子をたっぷり
トッピングしたカレーは ことのほかおいしいし 特に辛くない(ほっ)
大盛おかわりして再び食卓についた彼、しばらくして
「うっ をっ んがっつつ!」
・・・・・



あ!

『ほどからなんばん』をカレーに入れようとして激痛に襲われたので
そのまま塊でトポンと鍋に入り、混ぜてもすくっても
そのみじん切りの塊は離れることを拒んだまま彼の皿に盛られたようだ。


「あれ〜 そんなに辛いぃ? やっぱカレーやねぇ」
わけのわからんフォローして、こめかみを両手で押さえるダンナさんを
見つめる。

あぁ恐るべし『ほどからなんばん』
あぁ恐るべき 反省のない台所人生。
もうしません。ごめんなさい。


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