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 ふるさとは・・

現在 世間は春休み。このあたりでも 子供の声しきり。
今朝の散歩では 浜辺に高校生らしい団体が 出没。
年寄りの町か、と思っていたが、結構若者もいるらしい。

3月27日(父の命日)に分骨のため徳島まで行って来た。
こちらでは おとなしくしていた鼻炎が ホテルに
着いた途端、盛大に活躍し、それでなくとも場所が変わって
寝られないところ 夜中に 鼻が詰まって何度も目が覚めた。
おかげで、翌日は頭痛がひどく、結局 羽田から家まで
娘夫婦に車で送ってもらう始末。
面倒をかけてしまいました。ありがとう。

浜辺があり、堤防があり、松林があり、その中に増殖した
お墓があり、なかでも 一番古そうな一画。
お坊さんが「新しいのは 移せるけど、古いのは
土葬だから・・」エッ この下に埋まってるの? と
思わず お墓の前から 飛び退いた。
「大丈夫、もう土に還っているよ」って そんな問題か?

時間があったので、海岸を散歩した。
飯岡とちがって、波が穏やかで「ザーッ ザーッ」と
ひいてはかえす音が はっきり聞こえる。
砂浜ではなく 砂利海岸。「石を勝手にもちかえらないで」
と 立て札。「勝手にお墓をつくらないで」と 良い勝負。
なんでも 勝手にやってしまう町らしい。
おばさんが3人座り込んで 何かやっていた。
「貝をほってるんじゃない?」と 今時の若い者は
砂利の中から 貝を掘り当てる と思っているらしい。
あれは 石を拾っていたんですよ、立て札を無視して。

あそこで暮らしてみたい。
空き地に 勝手にお墓を作って、海岸から石を拾ってきて
庭に撒いたり、波の音を聞きながら、海岸に座っていたい。
台風の時には、大事なものだけもって、隣近所の人達と
学校の体育館に避難したい。みんなに「これ、要やんの
末娘」と 紹介されたい。
でも、もう行くこともないんだろうな。

お墓と海の写真を いっぱい撮ってきた。
あのあたりは 10年経ってもあのままだ、と思うから。





2004年03月31日(水)
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