としょかん日記
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今年の「このミス」も発売されてとりあえず上位をチェック。まだ騒がれていないうちに1位2位を読むのがこの時期の流行だったのだが、今年は珍しく1位・2位とも読んでいた。まあ1位は東野圭吾だしね。たしかに1位になる作品だわ。
毎年この時期に自分でもベスト10くらい書いてみっかと思うのだが、いかんせん新作をあまり読まないので10も挙げられない。予約してまで読む気が無い、ほとぼりが冷めた頃に手を出そうと思っているので。そんな中このぎりぎりに幻のベスト10上位に食い込みそうな作品に出会う。
「砂漠」伊坂幸太郎 伊坂幸太郎渾身の青春小説。マージャン、合コン、講義に超能力、交通事故、そして通り魔。彼らは砂漠に雪を降らせることはできるのか? いんやー、おもしろかった。軽いのがよかったのだろうか。誰もが西嶋に好感を持つのではないだろうか。正論ばかり口にする奴よりも口先だけの奴よりも、なんとも心地よい男。犬を引き取ってくるくだりなんかは最高。北村と鳩麦さんと服を買いに行くとこなんかは泣きそうになりました。こんな人間に誰しもなりたいと思うが、誰しもがなれるはずがない。なりたくないってものちょっとあるけど。 まったく関係ないが自分の中で東堂と西澤保彦のタカチがだぶって見えた。
伊坂幸太郎といえば、来年「陽気なギャングが地球を回す」の続編を出すらしい。さらに伊坂作品内のリンクは有名だが、今まで出てきた脇役を中心とした作品も出版されるようだ。どっちも読みてー。
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