咳が止まらないので、昨日から泊まりがけで行くはずだったランディ一族総出のイベントをパスして、一日寝ていた。 ランディが出かけた後、好きなときに寝て、好きなときに起きて、気儘に過ごす。 テレビのチャンネル争いも、ゲーム機の奪い合いもしなくて良い。 気楽である。
そういえば、今でこそ、わたしも図太くなったが、結婚したばかりの頃、調子悪かったとき、ひとりで寝ているのが無性に寂しくなったことがあった。 実家にいた頃なら、大抵母がいた。 病気のとき、看病されるよりは、却って放っておいてくれた方がありがたい場合があるが、家の中にだれかがいるだけで随分と心持ちが違うものだった。 咳は出るし、熱は高いし、自分が非常に不幸せな気がして、心細くて、実家に電話をかけた。
挨拶する暇もなく、咳き込んだわたしを心配した母は、電話口で
「どないしたん。調子悪いの?病院行きなさい」
涙が出そうになった。 母が心配してるのを見たらしい父の怒声がした。
「病院へ行けと言え!阿呆が!うちに電話してきて儂らになにが出来るんや!そんなことしてる間にさっさと病院行かんか!!あのド阿呆が!!!」
御尤もである。 だが、わたしは実家に電話をすれば熱が下がると思ったわけでもないし、飛行機に乗って看病に来てほしかったわけでもない。 ただ、心細くて、里心がついたので、親の声が聞きたくなったのである。 確かに、600�劼睥イ譴深族箸謀渡辰靴燭辰董⊃討鮨看曚気擦襪世韻任△襦� それにしても、なにも、電話口で話してる母の声よりよく聞こえるほどの声を響かせなくても…… 心配する母の声に泣きそうになったのとは別の意味で涙が出てきたが、ふらふらしつつ、病院に出かけ、注射打ってもらって、薬飲んで寝たら治った。
確かに、我が現実主義者の父の言葉は正しかった。
|