夫はお出かけ。
私は家でお留守番。
普段はパソコン部屋で、パソコン→お茶→お昼寝→読書→(以下繰り返し)なんやけど、今日は寝室と居間を行ったり来たりしながら一日中読書。
読んだのは以下2冊。
「殺ったのはおまえだ―修羅となりし者たち、宿命の9事件」 新潮文庫
おどろおどろしい題名。内容は9つの殺人事件の犯人の家族や周囲の人々の取材を通して犯人の生い立ちや、犯行へ至るまでの心の中をさぐったノンフィクション(・・と言っても、記者の主観や推測が多々入ってるとは思う。元々雑誌の連載だったみたいやし)。
育った環境が悪かったから人を殺しても良いとは決して思わんけど、なんというか人の悪意の中にポトっと生まれてきて、そのまんま流されていくしかない人もおるんやろなぁと思った。
「八つ墓村」 横溝正史 角川文庫
大学時代、友達の下宿で渥美清が金田一耕助役の映画「八つ墓村」を見たのが「八つ墓村」を知ったきっかけ。 この映画が、んも〜〜、怖かったんですよ。友達と3人で、「他に見る番組ないし、ちょっと流しとく?」って感じでテレビをつけてたんですが、結局最後は3人で「むっちゃ怖い〜」と震え上がって電気つけっぱなしで寝たんだよな。
書店で平積みされているのを見て、そんなことを思い出しふと買ったんですが、気が向いたから読む〜っていうには怖すぎたかも。 怖いなら読むのをやめればいいのに、面白いから読むのをやめられなくて、結局居間から寝室へ移動して布団にもぐりこんで(((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル しながら一気読みしてしまった。
推理小説なのでネタバレ防止のため話の内容には触れませんが、ごく普通の日常を1枚の白い紙に例えるなら、最初の場面でポツンと落ちた赤いインクが、じわじわと広がって行き・・・気がついたら血みどろになっているっていうイメージでストーリーが展開していきます。 後の方になって、ひとつひとつ謎が解けていき、最後は一気に走り抜けてハッピーエンド、めでたしめでたしって感じ。 映画では、ラストシーンの落ち武者のものすごい笑いとか、金田一の笑えない一言があって恐ろしさが後をひくんやけど、小説の方はわりとあっさりめ。
でも、映画は映画で、小説は小説で、それぞれが名作だなぁと思った。 また映画観てみようかなぁ(って去年も一度観たんだけど)。
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