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2002年01月21日(月) 記念すべき日。


今、気づいた。












1年と1日前のこと。








その日の朝、

私は、やすくんを迎えに行くために

車を運転し、2時間かけて新幹線の駅に向かった。



人混みに紛れてやって来たやすくんは、

初めて見るスーツ姿。それにロングコート。



私の方に向かってくるやすくんの笑顔は

いつもと変わらないのに、

私の方がなぜかものすごく照れてしまって、

まともに顔を見れなかったことを覚えている。





予定では、まっすぐ実家に向かうはずだったけど

急に思いついて、

私が大学生の頃よく通っていた

珈琲屋さんへ行く。

ここのダッチコーヒー(水出しコーヒー)は

香りも味も最高だと思っている。

それをやすくんに飲ませたくなったのだ。


大好きなお店で、やすくんと一緒にいる。


ちいさくて、大きな幸せ。




再び車に乗り込む。

運転はやすくんが代わってくれた。



小さな峠にさしかかったときのこと。


もうすぐ峠の頂上にあるカーブにさしかかると言うとき、

対向車がかなりのスピードで突っ込んできた。

峠の路面はまだ少し凍結していたらしい。

見事にスリップした対向車が、

私たちの方へ向かってくるのが見えた。




「あぶない!」



運転してたやすくんも、気づいてハンドルを切る。

でも、道の脇には雪山があるし、

それ以上よけることはできなくて。








ぶつけられた。







幸い、私の車がへこんだ程度の軽い事故。

でも、思った以上にショックを受けた私は

何をどうして良いか分からなくて、

でも、ぶつかったって言うことだけは鮮烈で

ガタガタ震えてた。



やすくんは

そんな私に気づいたのか、

「ききはここに残ってな」

と、にこっと笑って車を降り

相手の男の人と話をしてた。

いつもと同じ穏やかな顔で話してるやすくん。

しばらくして、

「大丈夫。向こうの人もケガないってさ。

 ただ、後で面倒になると困るから
 
 警察に行くよ。心配しなくていいからね」

相手の男の人も、ものすごく申し訳なさそうにしてた。


現場が山の中だって事もあって、

そこからまた30分ほど来た道を戻ったところの

小さな派出所でいろんな手続きをした。




私のショックはまだ抜け切れてなかったけど

手続きが終わる頃には、

やすくんのおかげで相手の人とも

かなりうち解けて話すことができた。



こんな非日常なシチュエーションでも

穏やかに話ができるやすくんを、すごいと思った。

スーツを着てるから、余計に(苦笑)

頼もしく見えた。

















なんのことない、ある日のひとこま。





だけど、

この日の夜、

やすくんはうちの両親に初めて会った。

そう思うと、かなり珍しい1日だと思うんだけど。




どうでしょう。


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