日の想い
幸花



 演奏会の後

楽器をしまい、写真などを撮るとそのままの格好でまた地下1階へ走った。
そのまま講評会だったからだ。
途中、受付で数人からのプレゼントを受け取る。
その中にはチェロの先生からのものがあって、とても嬉しかった。

会場には軽食と飲み物(アルコールを含む)も用意されていて、立食形式。
もちろん講評会の先生方やお偉い方々も一緒で、指揮者台をお立ち台にマイクを持って
それぞれの講評会を聞く。
しかしその場にシェリが現れると当然サイン&写真攻め
また奏者は演奏後なのでハイテンション、しかも最後だからと写真を撮る。
ようするに講評会とはいえ、くだけた雰囲気だった。

スタッフや、内藤先生へプレゼントを渡すの企画は1次会を予定だったが
その場で慌しく渡すことになってしまった。
段取りが悪いと言われたが、まぁ仕方がないというものだろう。
そうして講評会の隙をつくようにロッカーへいき着替える。
しかし男性の中には荷物置き場で着替えたりしていた。若干壊れていたようだ。

そのままやはり地下1階にある1次会会場へ。
物凄い騒ぎになった。
今まで話せなかった法政大の人と話したら物凄く近場に住んでいたとか
そういった発見もあったが、内藤先生と直接話せたのが楽しかった。
大学でオケをやり、ジュネスに(オケ大会のようなもの、現在はない)参加し
お勤めした後音大で指揮を学び、しかもオケの立ち上げもしてらしたので
オケに関する様々なことを伺うことができた。
…伺う、というより相談したような感じもあったが。

楽しい時はいつでもあっという間に過ぎるもので2次会に流れることになる。
人数の都合から、初台から新宿へ歩いて移動しその間にスタッフの方がお店を探す。
途中、火の鳥に乗っていたチェロの女の子とずっと話していたが
その最中に何故か弟から電話が掛かってきた。
どうやら母は寝るので迎えよろしくと頼まれたらしい。
しかし新宿へ移動するところだと告げると、オールだな、と勝手に納得して切ってしまった。
確かお店に着いたの時点で23時。終電は24時10分頃。
着いてから残るべきか残らざるべきか迷う。
体力的に限界が近く、諸事情により精神的にバランスがよくなかったからだ。
もんもんと座敷の入り口付近で迷うこと数10分。
結局は皆とあまりに別れがたかったので残ることにした。

疲れているからとお酒を遠慮するものの、コンディションが最悪だったので
少々サワーももらう。
気分が落ち着いたころには2時過ぎ。
楽器ならではの話などがきけて楽しいなと思いつつ3時を超えた。
ちょっと妙なテンションの人がでてきたり、潰れる人もでて4時を過ぎ、
そうこうしているうちにおにぎりと漬物がでてくる。
お店が5時閉店だったので、生ける屍と化した者どもを起こし、薄暗い中駅へと向かう。
左にかかえるチェロが重いし、頂いた花はとうにしおれてしまっている。
充足感と、寂しい気持ちがごちゃまぜになった感じで新宿南口にて、解散。
今はただ再会を願うばかりである。

2003年11月25日(火)
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