:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
柔らかな雨が頬をさして ゆっくり僕は立ち止まる 桜並木を通り抜け 緩やかな坂道を上る 僕が暮らしていた景色を眺めながら 寂しくなって泣いた坂道を ゆっくりゆっくり踏みしめながら 前に誰か言っていた 「あんたが消えたら何が残るの?」 君と出会った坂道も どこかに残っているのかな? 忘れずに歩んできた風景 涙を見せずに生きてきた そっと頬を撫でる柔らかな雨 見たことのない景色を 僕の中に形成してゆく 素直を見つけた去年の夏に 苦悶に悶えた去年の冬 もう大丈夫さ 君はここで息をしている 頬をさす柔らかな雨 空を縁取る 漆黒のベール いつかはたどり着けるだろう 君と出会った坂道に ミュージカルの終演のような 心細さを胸に抱いて 僕はここに立っています
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