:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
『窓に楽しそうな日々がずっと流れ続けていく』 朝の電車。 眠い目を擦りながら、小さな目的を定めて終点を待つ。 人影はまばら。 決して込み合わないけれど空いているわけでもなく、 調度を持って人が座る。 苛つきが昨日から治まらないまま ココはずっとそわそわしている。 『みんな嘘 だってあたし大嘘吐きだもん』 真実が見あたらない。 あたしの本質なんてあたしのシャドウしか知らないんだろう 裏側、表側、側面、天井 気づけばまた閉じこめられていて 誰のことも信じてはならないような気がしてる 守らなくてはならなかったものをあたしは捨てた。 一人でも生きていけた自分を残し 目を閉じて忘れてしまえばいい 二度と思い出すことのないように 犯した罪をあたしはひとりで隠してる 誰にも見せられない事実を 深い、深い、場所に隠し通していく 『伝える言葉が残される』 エゴが肥大して 考えなくても良いことばかりを思いつく 朝 陽光が射し込んでくる電車の中 にこにこ笑いの子供 しかめ面をしたおじいさん 天井を見ているおばさん 本を読むおねえさん 朝帰りみたいなおにいさん 誰にも守るものがあるのだろうか だから人はここに在るんだろうか 飛べるだろうか 望みを 呟きながら
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