:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2007年07月25日(水)  膿

端的で簡潔な結論へ
君の足首を搦めとってしまいたい
端正な顔立ちに愛嬌を
連なる雲を巻き戻して描きたい
 
雨の夜が何日か続いて
世界は蒸し風呂に変化
奇怪な夜空が爪を立て
あたしの息を止めようと企む
寒い世を思い出しては
震えて被る毛布の匂い
先制した声が耳を劈き
君の欲望に為り変わっているけれど
 
「大切なのは慎ましやかな眠りだ」と
毎度のように彼は講じ
「誰の目にも明らかなこれ」に
彼女の熱は奪われて
流れて、消えて、行く、だけ
 
端麗な声音に飲み込まれ
繋がる次の朝を迎えて
 
「寝苦しい夜に五つの誓い」を
たてたあの日は後ろに消えて
「前へ向かうなら足をあげて」と
変わる彼女の前髪が揺れ
忘れて、爛れて、膿む、だけ


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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