:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
会いたくて会えなくて 意地の張り合いが続いた 嘘すらまともに吐けずに 演算の答えも届かない 置いてきぼりの あたし 空っぽのままで居る様で 気がつかないでもよかったのに 苦しくなって泣いては 月蝕をみた夜空を 濃く蝕んで居るのに 最初から判って居たのに 不知火の閃光に眼を焼かれ 擦り切れた声をあげた 世界の通り等失って良い そこら中に溢れる欺瞞 怠惰だと陽の光を避け 血色の指先を透かして見つめた 連れて行って欲しい場所は 照り付ける日差しに焼けた 通り過ぎた残像に目を伏せ 何のために此処に居ようか 憎しみだけで満たされようか 温もりなど一瞬の燈火 根を張れないあたしは 野晒しに朽ちるのか? 廃墟に佇んだ午後は 酷く吐き気ばかりが強まって居て 不安定な空模様に向かい風 平均台の上 揺れた鼓動 方法だけならいくらでもあったのに 未だ続けるのか 皆消えてしまうだろう 無に帰すならそれもいい 滅して 涼しげな世に 喪に服して考えよう 休み休み歩き出せ 揺れながら 夜は ほら 通り過ぎて行くから ライラックが窓辺に リアルな戦場に ルータが止まらずに レジストリは蔑む様 ログオフして御休みなさい 笑わないで をかしな夜に …ん 呟いて振り返らないで
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