:::排出系列:::




俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。





2009年02月05日(木)  水の世界

水に戻る
歩き出したばかりのわたしたちが
向かう先は 黒い海
はじめから判っていたように この瞬間は
長く続くようなこともない
水の中で腐乱して
踏み切りの警笛が耳の中木霊した
明日が沈んでも大したことなんかなく
また今日が昇り行くだけだと いつの間にか気づいていた
 
水が世界を潤すなら
わたしたちはどこへでも行けるね
目の前に広がる大海が 繋ぐ先の大陸に
いつかたどり着ける日を信じているから
 
わたしたちは手を繋いで いつもの道を急いだ
急ぐ理由は大したことなんかなく
手を繋いだのは 離れないようにするためで
それがいつの間にか
変化して 海面が上昇するように
わたしの臨界点を超えていった
 
水が世界を浸して
いつかわたしたちは海原を浮遊する魚となるだろう
海中の暗闇で それでもまた手を繋いで
君はわたしを守るだろうか


kei ☆メール ☆少女カタルシス



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