:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
この線からこちらには立ち入らないで そこは 私の場所 私だけの場所 うやむやにしないで まだ答えは全然出ていないのだから 優しいなんて形容しないで 私はそんな言葉で片付くほど 立派なものなんか持ち合わせていない 境界線踏み越えて 私を固く抱き締めたのはだあれ? 抵抗する私を 撫で続けた手は誰の手? 喧騒だけが頭の中に満ちてくるようで なのにその時間だけはただ静かで 寂しさと背中合わせのまま 抱かれるに委せていた 頭の中に植え付けられた生活と価値観が いつまでも消えないのがただ歯痒いだけ やり直すにももう時間はないし 白いチョークで引いた境界線は 踏みつけられて消えてしまった 私だけの場所 線がなくてもそれは変わらずに在って だから背中にゆっくり手を回して わたしを抱き締めた わたしの長い腕でわたしを抱いていた
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