:::排出系列:::
俺が明日死んだって、地球は回っているんだから。
深く息を吸って 吸って 吸って 吸って 私の片鱗は 路地裏に忘れ去られて居るのかなんて 今更 考えるような事でもない 喩え誰かに凭れ掛かっていても それはもう 昔話 今と繋ぐパイプは途切れてしまって 苦しくてただ この胸を掻き毟る あの頃 畏れていたことは 君と繋がったパイプラインが途切れること それさえ守るためなら 何をも厭わなかった 息を吸って 吸って 吸って 吸って 頭に 身体中に 酸素が満ちて ただ 痛みだけが残った 私は大切なものを棄ててきた どうでもいいものを残して 大切なものを棄ててきた 口から言葉が溢れてきて止まらなくなるのは きっとそれはその因果だろう 構わない そんなことは ちっとも 構わない ただ 息を吸って 吸って 吸って 吸って 身体中に 頭の中に 溢れる酸素に 痛みだけを残して 私はもう 大切なことを 消失している 単純なこと もう 上手く息が吐けない
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