今日仕事明けで帰ってきた
9時くらいかな??
真吾は今日休みで 帰ってきたら味噌汁があった 真吾の味噌汁はおいしい
今日彼はバイト先(7年近くやってるカラオケ屋) の店長のお見舞いに行ってた
店長は29歳で昔からバイト以外にも色々お世話になった あたしからみたら 店長とバイトっつうより 「仲のいい友達仲間」って感じの人だ
そんな店長が体調悪くて 年末年始フルで休んだらしい
社長命令で
彼も最初は 「年末年始をバイトだけで乗り切るなんて…」 と言ってたが
こないだドライブ中に明かされた
店長は皮膚ガンを患ったらしい
店長はあまりに無理して病院にも行かなかった
ガンに気づかず…
そのせいか
体中に転移してしまったらしい
一時帰宅してるから…と彼はバイト仲間とお見舞いに行ったんだ
そして今朝
様子がおかしい
どうにも彼の様子がおかしい
しかし何も言わず
仕方ない あたしもマックス眠いし 「あたし寝るよ」 と言ったら
珍しく 向こうがあたしの袖を引っ張り
自分の部屋に連れてった
なんだどぅしたんだ??
その仕草になんか不安を感じ
眠かったけどついていった
布団に入ると
ぎゅっと抱きしめられた
「どうしたの??」
しばらく黙っていた彼だが
ポツリポツリと話しだした
「今日○○さんのお見舞いに行ったの」
そういうと彼はあたしをまたぎゅっと抱きしめ
泣き出した
彼が泣く姿なんて初めてで
ただ背中をさすってあげることしか出来なかった
続けて彼は話した
「年末年始ごめんねって…」
そっか ○○さん(店長)も心配してたんだね
「○○さん…末期ガンなんだって」
えっっっ
ショックだった あたしは直接店長には会ったことはないが いつも彼の話を聞いてたから 向こうもあたしを知ってたから
前ドライブ中に聞いたときは
まだ少しは治る可能性があると聞いた
けど…末期ガン??末期なの??
彼は続けた 「○○さん、もぅほとんど体も動かないのにさ、ごめんねって…」
泣き続ける彼に
あたしもただ涙をこぼしていた
「俺と4つしか変わんねーのに…」
「落ち着かないんだ…何かしてるときはいいんだけど どうしても考えちゃう 落ち着かない…」
真吾のこんな姿
初めて見た
大事な仲間が
もぅすぐ死んじゃう
「俺何もできねぇ…」 と彼は言ったが
病気だから 仕方ない
ただあたしは何も言えなかった
言葉が見つからなかった
しばらくして彼は
やっと眠りについた
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