| トイレットペーパーへの思ひ |
私は東京に来て以来、一点豪華主義、とでもいいますか、トイレットペーパーは柄付きと決めておりました。 値段は多少高いが、味気ないトイレでの心の友、柄付きトイレットペーパーは、私にとって無くてはないものでありました。 時にラベンダー柄、時にバラの花。 中には香りさえ付いているという高級品もありました。 そんな柄付きトイレットペーパーは、西友、イトーヨーカドーで主に購入していたのですが、なかなか時間がとれず買いに行けなかった場合など、近所のファミマでも手に入れておりました。 そして今日、まさにそのせっぱ詰まった状態に陥っておりました。 つまり、もうすぐトイレットペーパーが切れてしまう、という状態でした。 それはさけねばなりません。 手で拭くわけにはいかないからです。 帰り道、家の最寄りのバス停近くにそのファミマはあります。 今日はそこで買って帰ろうと心に決めておりました。 そして紛れもない事実を思い知らされたのです。 もうそのファミマでは、柄付きトイレットペーパーは販売されていなかったのです。 愕然としました。 なんということでしょう。 この差し迫った状態で、どうしろというのか。 そして私の視線はかつて柄付きトイレットペーパーが置いてあった陳列棚のあたりを虚ろに彷徨っておりました。 つらい決断をするときがやってきました。 「無印良品」印の真っ白なそれを、私はついに手にとってしまったのです。 上京して丸4年。 自宅で一度も白いトイレットペーパーを使ったことがなかったのに・・・。 その瞬間、私は負け犬になります。 そしてそれはもうすぐそこです。
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2004年05月10日(月)
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