鼻くそ駄文日記
目次へ前へ次へ


2001年09月03日(月) ビッグな妄想(自作詩)

世界に小便をかけると
拳を握ったあの日は
遙かむかしの
10年前
世間はやっぱり
住み難くて
ちょっとも
よくできなかった

あの頃の熱い心は
大人に認められ
消えちまった
それはそれでうれしかったけど
ぼくの世間体ばかりよくなって
世間は
ちょっとも
よくできなかった

ぼくの考えていたのは
あまりにもビックな妄想
それを若さと片づけるには
どうにも哀しい自己管理

ぼくに何があったのだろう
ぼくは走っているのか
ぼくの気持ちは死んではいないか

今夜も誰かが首を吊るだろう
新聞にも載らない小さな出来事
今夜もたくさんの涙が
夜の闇に流される
たしかにぼくは
世間をよくする希望を
胸に抱いていたはずなのに
責任ばかり重くなり
不自由さにもがいている


iwa |MAILHomePage

My追加