鼻くそ駄文日記
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2001年09月19日(水) |
はじめてのグローブ(自作詩) |
デパートのスポーツショップで 野球グローブを選ぶ男の子を見かけました グロープを手に付ける男の子 母親はわからないようすで 困ったように 立ちつくしています
ぼくにもそんなときが ありました 野球をしてるだけで すごくしあわせで 自分のグローブを磨くだけで しあわせだったときが ありました
ゴムに空気を入れた軟式ボール 金属バットで打っても ぼこっ と鈍い音がします それでも放物線を描くボールを追うだけで ぼくらは本当にしあわせでした
野球をしていると 悩みなんか忘れちゃうんです カーブを投げられただけで 自慢したくてしようがなくなりました 何もかもがすごく単純で わかりやすかったです 嘘も憎しみも偽善もごまかしも差別も 野球をしていたら 忘れていました 楽しいことが そのまま楽しかったんです
男の子はグローブを手にすると その楽しみに浸るでしょう 野球ができる平和な国で生まれた ぼくらは かなりのしあわせものでした
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