鼻くそ駄文日記
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2001年09月28日(金) リポビタンD(自作詩)

リポビタンDの甘さが
口に残る
こんなもので
元気が出てしまう
単純な自分が好きだ

遠くの国で
死者の呻きが聞こえる
正義と自由のために
更に死者は増えるだろう
これからの死者と
これまでの死者
ふたつとも同じ人間だ
宗教が違っていても

おれの信念が
揺らいでいる
おれは右翼だった
日本が軍隊を持つのも
海外で戦うのも
あたりまえだと信じていた
憲法九条は
日本人の武装蜂起に怯えた
アメリカ人の作った
幻想だと決めつけていた

だが
目の前に戦争が
人殺しが
死が
やってくると
ひるんでしまう
戦争に行かずに済む
自分の立場を
しあわせに思う

どんなに理屈を並べても
暴力的な現実の前では
まったくの無力だ
殺人事件だって
死なないと
犯人を追及できない

近いうち
戦争は起こるのだろうか
自衛隊は
日本代表として
海外に出向くのか
どちらにしても
おれは平和な日本で
自分のことに悩みながら
のほほんとそれを見るだろう

リポビタンDはおれを
元気にする
世界は緊張
地獄の戦いに
関係ない自分が好きだ


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