鼻くそ駄文日記
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子供の頃から ぼくは期待されていた 親に期待されていた 勉強ができたから 学校の先生にも期待された
友達の期待に応えることが 何よりも大事だとほんきで 思っていた
そしていま ぼくはまわりの人間の 期待に押しつぶされている
友達が遊んでほしいと言えば 遊んであげないといけない気になる バイト先が無理してくれないかと言えば きついスケジュールを組んでしまう 彼女の寂しそうな目を見ると 別れの言葉を伝えられない
そういつしか 頼まれたらいやと言えない 便利な奴になっちゃったのだ
みんなの期待 それはぼくを 思い通りに動かそうとする 支配欲だと 若いぼくは気づけなかった
他人の顔色ばかり 気にしてしまうよ 自分のやりたいことを 素直に言えなくなってしまったよ
期待されることを しあわせだと勘違いして 期待に応えようとしていたから
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