雨が降りそうで降らない蒸し暑い日に君はぼくの前に現れましたね額の汗を腕で拭いてぼくは顔が赤いのを悟られないように笑顔を作っていましたぼくはだいぶ年齢を重ねました砂を噛むような時間ばかり過ごしてました君の艶のある唇を噛んでみたいです君の携帯電話になって君の息を全身に浴びたいですぼくは君に話しかけようとしました君の携帯電話が鳴りました遠い空が曇っています