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2001年08月01日(水) 長塚JESUS テキサス 2

 しかし、これも物語のベースでしかなかった。借金は返したのに、帰らない四ツ星。マサルの家の窓から見えていた草の中に、ドラッグに似たものを見つけ、それを東京の上司、桂(長塚)に送っていたのだ。その効果は、「いいものあげようか」と、四ツ星が、なにげに伶菜に与えてみる事から、わかる。そしてある日、伶菜は、マサルの姉(中坪由起子)と同棲しているマサルの同級生・沼田(政岡泰志)の首つり自殺を見つける。しかし、その後もマサルは姉たちの世話を焼く。伶菜のドラッグによる幻覚か?マサルの現実逃避か?そして、そんな中、流行だと整形していた人々の顔が崩れ始める・・・。

 現れたナゾの外国人(リン・ホブディ)。こいつが持ち込んだ菌に違いない!探せ!消毒しろ!血清の何となくの話を知ってた者がいたために、殺害した彼女の血を飲む。「これで助かるはずだ」安堵するのん気な人々。(充分、殺人罪なんだけど、駐在さんまで混じってやってる、この辺も「テキサス」なの?)
 草は枯れ始め、役たたずになった四ツ星を始末に来る桂。それを目撃し、実は比呂島先生は、犯罪人の逃亡用に、この村(町?)の人間の顔を犯罪者に売っていた事を知るマサル。だから、格安で適当に住人の顔を整形していた。いいかげんな手術のために顔が崩れたのだ。そして、ナゾの外国人と思われたのは、外国人に整形してもらった、東京へ出たマサルを待ちつづけた、ウルトラ不思議女・千鶴子(新井友香)だった。

 誰がスゴイって、この人スゴイ。マサルに無視され続けながら、「聞いて!マサル!」って、アコーディオンを弾いて歌い始めるんだから。そのそばには満彦(伊達暁)が、子供の太鼓みたいのを持ってて、ぽんぽこたたく。彼にとってもまた、千鶴子は絶対の存在だった。だから、マサルの彼女が髪を金髪に染めてるからって、「外人がいいのね?」と、誤解した千鶴子は外国人に整形してもらい、そして、満彦は・・・。あぁ、悲恋・・・。

 総代河原が、比呂島先生。確かに、「H・Jの女優陣は役者心あるんだぜ。男優陣もそうだぜ。脱ぐだけじゃないとこみせましょ。」と、言っていただけあって、なかなかどうして、特に新井スゴイし、中坪もいい線いってたし、沼田役だからなのか政岡もある意味、味あるし。阿佐スパの中山、伊達、かなりいい感じだし、やっぱり、長塚出てきて、お父さんと同じ声で、結構こわいこと、むっちゃスゴマズに言ってるのに、なんだかスゴンデルとこなんか、いい。でもね、河原、ちょっとしか出てこないんだけど、きっちり台詞あるのか、全部アドリブなのかわからんくらいの、ちょっとしたシーンを、長々と。さっさとやられておしまい、今、あんた後ろから頭、どつかれたでしょ、ってシーンを悠々と、演じている総代河原。この人が出てくると、舞台、華やかになるねぇ。なっちゃいけないのか、このストーリーでは?でも、歯科医みたいな、上だけの白衣に血のあといっぱいつけた衣装で、事実を知ったみんなにもみくちゃ状態でマサルの家に連れ込まれて、最後は倒れてるのを運ばれてハケルんだけど、絵になる男だわ。

 なんかね、ありえないでしょ、普通?ってことが、ありえるのが、横溝正史的(つまり「テキサス」ってこと?)な世界。極端な話、なんでもあり。つじつまとか、知ったこっちゃない。結局、どうだったのよ、って答え、半分くらいわかる(姉たちの自殺とか)けど、ドラッグ中毒、どこいったの?禁断症状の女に、とりあえず!みたいな勢いで与えた葉っぱ、それで治ったの?逆にマサル、それで、現実見るの?「東京帰ろうか?」それでいいの?田舎の事は、田舎の事、ナイトメアーだった?コトの始末は?え?つまり、テーマは?・・・って、そういうこと、考えなくていいのかもね。なんか
わからんかったけど、面白かった。それでいいいのかも。そういう風に思った。
 
 例えば、四ツ星、もうすぐ子供できるの、東京に奥さん置いてきてて。だから帰らせてくれ、借金取り立てたら帰してくれるって言ったでしょ。って、桂に言うの。そしたら、桂「言った事は絶対なのか?そしたらお前の子供の名前、今、決める。四ツ星あきびん。」とか、適当な、名前じゃないよそれ、っていうの色々言って、「言った事だから、つけるんだな?」ってしかもすごむ。忘れたのが残念だ。四ツ星とりもなおさず。みたいな、変な名前、よく笑わずに言えるなぁ。なんだっけ。なかんずく、じゃないし・・・。
 ただね、「でじゃ・びゅ01」でも、長塚は、Unknownというドラッグ売買する人物やってたし。血、吸う、とか、Vampと重なるなぁ、って、ちょっともったいなかった気がします。ま、「あの外国人にしてくれっていう整形もすごかったけどさ、連れがまたスゴイのたのんできてさ・・・」で、終わってた比呂島先生の答え。満彦が、なんと千鶴子に整形してもらってたんだよねぇ。そしてマサルを愛しつづける事で千鶴子を愛すのね、って思わせてしまう終わりは、よかった。哀しくもあり・・・かなり、怖くもあり。

 H・J、阿佐スパ、両方、これからもチェックでしょう。


もっちゃん |M@IL( ^-^)_ヲタ""日常こんな劇場( ^-^)_旦""

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