||〜*…clover…*〜||


There are all in one.


◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆


2011年12月03日(土) 人として構造がブレている

「……っあー…死ぬかと思った…」
「死んでたじゃん」
「死んでねえよっ!」

飛び交う言はいつもと同じ。
しかして似て非なる戯言。

「なんだーつまんないの」
「勝 手 に 人 を 殺 す な」

一応突っ込むと、彼女はクスクスと笑った。
それで俺は安心してしまう。
良かった。
元気だ。

「…余裕だな」
「まーね」

謝らないしお礼も言わないよ、と。
それでいい。

もしかしたら、俺は珍しく己の仕事を全うしたのかもしれない。

「つーか、だいじょーぶ?」
「……よゆー」
「嘘吐き」
「…まーな」


くすくす。
からから。

笑う。
笑う。
笑う。


嗚呼
この世界に神がいるなら
只、此れだけで護れるのなら

こいつが
何故
其の責を厭わないのか
わかったような気がした





わかったような気がしたんだ。






最高で最低な絡繰り。
壊れることのない絶対構造
ブラボー!ハラショー!エクセレント!










……




「だが、『俺』が役割を果たすと言うことは?」

「杞憂だ」

「それは確信か?
そう思いたいだけじゃないのか?」

「……「今は未だ杞憂でいい。そうだろう」





そうだといいな。
と、
口の端を上げた彼の笑みを

あたしは

みていた。
みていた。


それはまるで
シミターのような。


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葉月れい [MAIL] [HOMEPAGE]