||〜*…clover…*〜||
There are all in one.
◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆
生温い事を言っていた。 生温い詭弁だと思っていた。
というのは総て嘘で、信じて信じて止まなかった。
「ばーか」 「馬鹿とはなんだ」 「ばーか」 「はいはい」 「ばーか」 「ばーか」
揶揄してやまない彼女はしかし仄かに上機嫌で、彼は不機嫌どころかどこか泣きそうな形をしていた。
加害者こそが俺は何をやっているんだと呟いて 被害者たるは礼を言う不思議
其れすら彼女が受け容れる事が不満で 其れすら 其れしかないのかと?
仕方ないよと彼女は笑った。 それがあたしなのだからと。
そんなことでしか救われない彼女を 俺はどうしたらいいのだ。
この一時しのぎが少しでも長続きするように
祈って。
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