サボテンは歌う。

2006年04月08日(土) そして,結婚式当日。

そして結婚式当日。去年のクリスマスに式を挙げようってことになってから,本当にあっという間だったな…。

8日だけがなぜか雨予報でしょんぼりしていたのにいい天気。蝦夷富士がくっきりと見えていてきれい。そりゃ,雨降って地固まるとは言うけれど,やっぱり晴れてくれた方が嬉しいよね。

式は3時からで,1時にはメイクが始まるので昼ご飯はロビーにあるラウンジで軽めに。食べている途中に私の両親と弟が到着。K氏のご両親と下の弟さんは昨日着いていたのだけれど,もう1人の弟さんはなんと飛行機のトラブルでぎりぎりになるとの連絡が。大丈夫かな?と心配になったけど,結局ぎりぎりで間に合ったのでした。

あっという間に準備の時間。K氏を部屋に残して先にメイク室へ。美容師さんに勧められて買ってきたアルマーニの化粧品を前日にメイクさんに渡しておいたら,ちゃんとそれを使ってメイクしてくれた。いきなりで大変だったと思うけど,せっかく買ってきたものだったので使ってもらえて嬉しかったな。

ドレスを着るのは試着の時以来。やっぱり重たい…。でもドレスが長いのがよくて選んだんだし,お洒落は我慢(by晴一)だもんね!
そして,ここで初めてブーケとご対面。シャクヤクみたいに丸い形のブーケがいいっていう私の注文にぴったり合ったすごく素敵なブーケ。ポイントに入れたブルースターもかわいいし,アイビーもきれいだしで大満足。

もうここからは,怒濤の展開。

私がメイクと着替えをしている間に,K氏はあっさり準備を終えていて,私が仕上がったところでまずは2人の記念撮影。実は,もともとウィンザーに入っていた写真屋さんが,今回から新しい会社に変わってて,私たちが最初のお客さんだったらしい。最初その話を聞いた時は,「慣れない人達で大丈夫…?」とすごく不安だったのだけれど,結果的にはかえってよかったみたい。というのも,新しい写真屋さんの作るアルバムの方がずっと洗練されてる感じだったから。しかも,ウィンザーとの最初の仕事だってことで,カメラマンも札幌の人以外に東京からも来てた。札幌の人は女性だったんだけど,「東京からカリスマカメラマンが来てますよ」なんて教えてくれたので,その後ずっとそのカメラマンのことは心の中で「カリスマ」って呼んでました。思いっきり優男タイプの男性。

撮影終了後,チャペルに移動して私の父も交えてリハーサル。こちらに来て初めてチャペルに入ったけれど,チャペルの前面いっぱいに広がるガラス窓から一面の銀世界が見えてあまりのきれいさに絶句してしまったよ。例年だと4月は雪が溶けかけてるらしいんだけど,今年は寒かったせいでまだ雪が残ってたみたい。よかった…。

…なんて思い切り感動して泣きそうになってたのに,すっかりそんな気分が吹き飛ぶような事態が。父に連れられて入場するシーンを練習してみたら,父の動きがあまりにぎこちない!どうやら,「結婚行進曲にあわせて入場してください」と言われたため,音楽に合わせて歩こうとするあまり,ロボットみたいな動き方になっちゃったらしい。あまりに変な動きをするもんだから,父本人も含めて皆爆笑してしまい,これから結婚式を行うという厳粛なムードはあっさり払拭されてしまいました。

「こんなんで本当に大丈夫かしら?」とかなり不安をかかえつつ,あっという間に鐘が鳴り響いて本番に突入。介添人に「もう音楽は気にしないで好きな通り歩いていいですから」と言われたのが(それもどうかと思うけど)功を奏したのか,父も何とか無事に入場をこなしてくれました。

チャペルの中央に歩いていって,K氏と向かい合った時はやっぱり感動したなー。

その後はただ黙々と式が進んでいった感じです。涙が出てくるんだけど,メイクさんに「絶対に目は拭いちゃだめ!ハンカチで押さえて」と脅されてた上,前からビデオ撮られているからどのタイミングでハンカチ出せばいいかわかんないしちょっと困った。

あと結婚誓約書に羽ペンでサインしたのだけど,リハーサルの時に「このペン,インクが薄いのでペンを立てて書いて下さいね」と言われてたので,とてもぎこちない字になってしまいました。ていうか,インク薄くなってるのわかってるなら新しいのに替えておいてよー。

あっという間に終わってしまったけれど,きれいな景色の前でとても幸せな時間を過ごせました。この場所で式を挙げてよかった。

式の後,参列者で記念撮影。そして私はいったんメイク室に戻って髪型のチェンジ。この後アルバム用に写真撮影があるので今度は髪を下ろして薔薇の髪飾りをつけるスタイルに変更。

アルバム撮影は大変でした。いかんせんドレスが重くて苦しいのに,カリスマカメラマンからびしばし指示が飛ぶ。しかしね,素人さんを捕まえて「はい,じゃあ,はにかんだ表情で」って言われても無理だよー。私はまだしも,K氏はずーっと「新郎さん,表情が硬いです」って言われ続けてた。最後の方は,「何でもいいからしゃべってて下さい」と言われ,仕方ないので野球の話とかしてたよ。でもさすがにプロだなあと思ったのは,ホテルのロビーの何でもない空間を使ってすごく雰囲気のある構図を作ったりしたこと。撮るのは大変だったけど,できあがりがかなり楽しみです。

写真撮影は2時間半近くかかり,やっと終わってドレスを脱いだ時には何だか脱皮したような気分がしました。いや,本当に重かったんだって!

しかし,ほとんど休む間もなく今度は会食。ミッシェル・ブラスでディナーです。ああ,でもすっごく楽しみにしてた料理だったのに,場がうまく進むようにと気ばかり遣ってたもんだから,あんまりゆっくり味わえなかった…。痛恨。


こんな風にして長いようでもあり短いようでもあった1日が終わりました。
忘れっぽい私だけれど,この日のことはずっと忘れないと思います。


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