独り言は心の叫び・・・
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2001年11月10日(土) |
ある人・・・(4)(特別編・後) |
・・・前回の続き。
そんな病を持った彼女なのに私の事を・・・。 何故だ・・・こんなに情けない私。そして日記(独り言)なのに・・・。
私も彼女の事が心配になっていった。 いや、惹かれていった・・・。 彼女には両親が居ない。そしてその若さで不治の病。 ほっておける訳が無い。 こんなダラダラ生きている私の命と取り替えてあげたいとも思った。
彼女と毎日のように話して、楽しくおかしく、 そしてチョットHな話も入れて、普通の女性のように相手をした。
私の事を『大好き』『愛しい』『大切な人』って言ってくれた。 『あなたが苦しまないように側で微笑んでいてあげたい』とも・・・。 嬉しかった。でも私は彼女に何も出来ない・・・。 胸が張り裂けそうだ・・・。
彼女に逢いたいとも思った。 しかし彼女は病に侵され、 自分の弱々しい姿を見せたく無いのであろう、 『逢いたいけど逢えないよ。』と・・・。
チャットでの彼女の元気な会話・内容は、 彼女の大好きな従姉妹のお姉さんを思い浮かべながら、 想像して、なりきって話していたんだってさ・・・。
ある日、彼女が私とメッセンジャーで話した後に倒れ、入院した。 心配だった。その間に、その従姉妹のお姉さんともメールや、 メッセンジャーで話し、彼女の事を詳しく聞いた。 次に退院する時は、もう余命が残っていない事も・・・。
そして彼女は退院。辛いであろうに私とまた話した。 彼女を泣かせたりもしてしまったっけ。 彼女は泣き虫で怖がりで、ネットには向かない純な女の子。 ネット上の人は恐いんだってさ。でも私だけは信じてくれた。
彼女の元気な頃の写真も見せてくれて、 1回だけ彼女と電話で話すことが出来た。 嬉しかったけど、でも私は無口で緊張屋なので、 上手く話す事が出来なかった。後悔している。
嗚呼、こんな子が普通の元気な体で、私の彼女になってくれたら、 私は生きがいを取り戻し、2人で楽しく生きていけるのに・・・。
しかし・・・彼女はもう居ない・・・。 もうネットで話す事も、電話で声を聞くことも出来ない・・・。 彼女の20年余りの短い人生。 彼女は幸せだったのであろうか・・・。 いつか聞いてみたい・・・。 どうしても聞いてみたい・・・。
さて、この日記を読んだ人は、 『お前、彼女に騙されるんだよ。』 『ネット上の人なんか簡単に信じるなよ。』 って言われそうだよね・・・。 確かに初めは半信半疑だったよ。でも今は違う。
今は、私だけは彼女を信じています。 彼女も私を信じてくれたから・・・。
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