解放区

2012年11月21日(水) 原付免許

妹が原付免許の試験を受けた。

てめえの家に転がり込んできて以来、妹は公共交通機関を乗り継いで仕事に行っていたが、これがとてもしんどいことになっている。

この街は街の構造上、及び今までの政策として、基本的に街中に鉄道、及び高速道路が入ってきていない。地下鉄がわずかにあるがいろいろ理由があり、今後はこれ以上増やすことは困難である。以前は市電が走っていたが渋滞激しく廃止となって久しい。

というわけで、市内を移動するのであればバスになるが、これまた観光客で込み合っており乗れないこともあるし、途中で目的地まで乗り継ぐ必要があることも多い。

そんなわけで妹の通勤時間は、同じ市内の移動にもかかわらず2時間弱もかかることとなった。これでは時間も無駄だし交通費もばかにならない。

車も問題がある。渋滞が避けられないし、なによりそもそも置く場所がない。この都市の中心部の家屋は車を置くことを想定して作られておらず、そもそも一方通行地獄で脱出も難しい。てめえの家の前の道なんて軽自動車がぎりぎり通れる幅であり、もろに消防法に引っかかっている。そのため、建て替えをする際にはかなりセットバックを取られることになる。

それでもどうしても車が必要と言うことになれば、家の近くにガレージを探さなければならない。自宅にガレージを持っている人が多くない地域では競争率も高くほとんどが埋まっており。そのため値段も強気の設定となっている。コネとカネがなければ車も持てないわけだ。

そんなわけで最も活躍する移動手段は実は自転車なのだが、さすがに通勤するには無理のある距離であった。そんなわけで最も適当と思われたのがバイクである。バイクであれば約30分の道のりとなる。

そんなわけで原付免許の試験を受けることとなった。原付試験なんて自分の名前を書く+常識+αで合格すると思っていたが、なぜか妹は猛烈に勉強を始めた。力の使いどころを間違っている気がするが、だから学校でも大した成績を残せなかったのだろう。

そんな猛勉強が功を奏し、無事一発で合格した。よかったよかった。合格祝いにバイクを買ってあげることにしようと思うが、その前に家だな。まだローンの審査結果が返ってこないのが気持ち悪い。


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い・よんひー [MAIL]

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