2014年07月13日(日) |
タミフルとかワールドカップとか。 |
こんな論文を発見。
成人と小児のインフルエンザ患者を対象とした無作為化プラセボ対照試験43件の報告書と規制情報を基に、オセルタミビル(タミフル)の効果をシステマティックレビューで検討。症状緩和までの時間短縮は成人で16.8時間(P<0 .001)。喘息小児では効果はなく、健常児では平均29時間短縮(P=0.001)した。また、肺炎などの重篤な合併症の減少効果も確認できず、服用中または服用後の精神的異常行動、治療中の頭痛、腎機能異常、服用中の悪心のリスクが増加した。
文献:Tom J,et al.Oseltamivir for influenza in adults and children: systematic review of clinical study reports and summary of regulatory comments.BMJ 2014;348:g2545.
BMJという、医師であれば誰でも知っている世界的に有名な大雑誌に上記の記事が載っていた。まあてめえが書き続けてきたことからすると当然の帰結で、こういう記事を日本のマスコミはとり上げてほしいわ。
要は「熱は早く下げるが合併症は減らず、副作用のリスクはある」ということ。もっとぶっちゃけて言うと「クソみたいな薬」ということ。何度も書くが、自分は飲まないし家族にも処方しない。
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今朝も早起きしてサッカー観戦。寝不足の日々ももうすぐ終わると思うと、一抹の寂しさが残る。
ブラジルは、主将のチアゴ・シウヴァが戻って本来の力を発揮するかと思いきや、この3位決定戦も全くダメだった。こんなにダメダメなブラジル代表は見たことがない。3-0という点差以上に内容を圧倒されていた。
ということは、ネイマールの存在がそれほど大きかったということ。彼が負傷しなければ、と思うと残念でならない。
明日の決勝は、きっとアルゼンチンが勝つだろう。戦前の評価は圧倒的にドイツだが、アルゼンチンの万全の守備の前になす術もなく。そしてメッシが今度こそ決めるだろうと思う。そうすればメッシがMVPかな。
しかしアルゼンチン対オランダは凄いゲームだった。両チームともがっつり守って隙を見せない。あれほどの攻撃力を誇るオランダが0点だったんだぜ。結果だけを見ると0対0のPK戦という地味な結果だったが、内容はそれ以上だった。もしアルゼンチンが負けるとしたら、この激闘による疲労のせいとしか考えられない。
そしてオランダのロッベンのパフォーマンスは凄かった。まさに切れることのないスタミナを見せつけられたわけで、無敗(PK戦は、記録上は引き分け)で終わったオランダはアルゼンチンに勝っていれば優勝もあり得ただろうと思う。
ブラジル代表の柱だったネイマールと、アルゼンチン代表の柱であるメッシは良く知られているようにバルセロナという同じチームに属している。そんなこと言ったら、ブラジル代表のいぶし銀ダニエウ・アウヴェスも、アルゼンチン代表で、オランダ戦で攻撃に守備にと大活躍したマスチェラーノも皆バルセロナ所属。どれだけやりたい放題やってんねん、バルセロナ。
このバルセロナというチームについてはてめえも大好きなチームなので、いつか詳しく書きたいと思う。
そんなわけで、明日は決勝。
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