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でいり〜りり
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2003年03月27日(木) つよいかぜ

みなみからにし ふいてった

さんしょくすみれわ ちょーちょみたいに ひーらひら

おおきな はね ひーらひら

ひーらひら


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すばらしい海    牟礼 慶子


それから山 それから海 それから畑

それから神話の中の松林をとおりぬけ

なんというはるかな道程ののちにそれはあったろう

行手はいちめんの青草だと見せて

生きもののような道が傾斜しつくすと

ふいに途方もない大きさで端座した海



家一軒 もみの木一本所有しない

あんなにゆたかな空しさを

また明日の方まではこび続けるつもりだ

今もものいわず

かもめの羽にかくれては

だだっ子のゆうぐれを無心にあやしている



記憶の波を

1枚ずつ沖の方へ押しやりながら

弓なりの浜を帰ってくる

その足もとの定まらない砂の下から

うしろざまにかけて行って

遠い波の下へ沈んでしまうすばやい海

忘れても他人のまねなどせず

どんなに徒労に見えても

自分の道だけを熱心に往復する

海には海の才能がある

楽しげにさざめき空に向かってはじけている海の

その本当の声を聞きわける者はない



あきらめるわけではないが

背中をむけて足早に去って行く

だが心だけはいつも海に寄りそっている

私にとって今何が大変で何がやさしいのか

どこまでが正しくてどこからが悪いのか

しまいには誰が近くて誰が遠いのかさえわからなくなる



無理だろうか

あなたの胸からも

あどけない潮騒をききたいのだ

おろかしいことだろうか

私は死ぬまでに一度

そのひろいふところに溺れるほど揺られてみたいのだ



心から望むのは

あなたの海がみかけよりずっと大きなうつわであり

あふれてもあふれても私をいれる深い盃であるように

そして私は あなたの分を十年先まで浸している愛

愛よりももっと確かにみちてくる潮であるように




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りりにおくってくれて

ありがとお

げんきになる



きみも なみだふいてね

おくにの ごりょうしん しんぱいだとおもう

でも

なみだでおめめがくもったら

ちょーちょもみられない


えがおにわ じぶんもはげますちからがあるよ

あいよりも もっとたしかにみちてくるよ





りり |MAIL
りりにおてがみ(おへんじかきます)


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