私の近辺には「傷つきやすい人」が数人いる。
その代表が母親だ。
友人にはいない。 ネット友人にはたまにいる。
傷つきやすい人というのは、 自分が傷つくことで精一杯だ。
「あなたにこんな理由で傷つけられた」と、 平気で言う。
自分が傷ついたと伝えることで、 悪気のなかった相手を傷つけることに、 なんの罪悪感も持たない。
気がついてすらいないのかもしれない。
「傷つきやすい人=人の痛みが分かる人」という定義は、 私は信用していない。
「感受性が強い人=傷つきやすい人」という定義も、 信用していない。
でも「傷つきやすい人」はこの定義を心底信じているらしい。
私が上手に泣くことができなくなったのは、 こんな母親に育てられたからだろう。
彼女にとって私は「傷つきすらしない冷淡な人間」らしいから。
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