だめだ。 また不安定になってきた。
先日誕生日を迎えたせいで、 両親が「祝ってあげる」と言い出した。
「良いもの食べさせてあげる」 「送ってもらったお米もあげる」 「うれしいでしょ?」 「親ってありがたいでしょ?」
そんなこんなの理由で、 来週の日曜日会うことになってしまう。
部屋の片づけをしていると、 母に請求する予定だった、 式写真の焼き増し請求書が出てきた。
それを見た瞬間、 涙が止まらなくなった。
彼女とは昔から何度も、 他人とは起こしたことのない、 金銭トラブルを起こしている。
カシタ・カエシタ・オボエテナイ・ソンナハズハナイ
そんな言葉が繰り返されるのは明白だった。
そんな時に彼女は必ず言う。
「あなたに多くあげるのは、 なんともないけれど」
自分に否は全くないと、 暗に込めるその言い方は、 彼女の得意技だ。
そのやりとりを想像して、 滅多打ちになる自分を憐れんで、
涙を浮かべる私に、 ダンナが言った。
「いつもお世話になってるから、 こっちで払おうよ」
涙は止まらない。
昨日、 彼のご両親からいただいた小遣いが、
実母の杜撰な性格ゆえに、 親子の仲が不安定なゆえに、
使い切ってしまうことが、 悔しくてしょうがなくて。
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