どこまで素で書けるかな?

2001年10月26日(金) 拝啓、心友が愛するK氏さま。

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私信:

心友さま。
私がここで語りかけるのは、あなたの愛する人への反論です。
気を悪くするかもしれない。悲しい思いをするかもしれない。

でも直接言えない以上、
ここで渦巻いている気持ちを吐露しないと、
次にあなたの愛する人に出会った時、
私は大泣きをしてしまう。

あなたの幸せが私の幸せだったはずなのに、
指針がずれてしまっている私を許してくれるでしょうか。

もし、許してくれなくても、やっぱりこの気持ちが素なんです。

また誠に勝手ながら、
あなたの愛する人にはこの内容は伝えないで欲しい。

二人で決めたことだもの。
私が口出しできることじゃないことぐらいは、
頭では理解しているから。


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拝啓、心友が愛するK氏さま。

私達が結婚式を挙げて、あなたと彼女が出会ってから5ヶ月が経ちましたね。
彼の仕事仲間だったあなたと、
私の身体半分だともいい切れるほどの心友の彼女が、

自分の人生最大だと思われるセレモニーをきっかけに、
互いを意識しあい始めたのが嬉しくてしょうがなかった。

それにはしゃぎすぎて、半ば強引にあなた達が付き合う環境に仕向けたこと。

実は今の段階では後悔しています。

二人はとても仲が良くて気も合っているようで、
始めの頃は安心していました。

彼女にも心許せる男性ができたことを素直に喜びました。

でもね、今は違います。

あなたは、彼女を遠くへ連れて行こうとしている。

電車でたかだか2時間の距離じゃないかというかもしれませんが、
今まで散歩コースの範疇に住んでいた彼女をそんなところに連れ去るなんて、
私にとっては途方もない距離なんです。

しかもそのことで私がこんなにも動揺していること。
当たり前でしょうが、あなたには全然予想すらつかないことなのでしょう。

東京タワーに置き去りにされる少女のような心境だと言えば、
映画好きのあなたには伝わるでしょうか?

「同じ頃に子ども作ろうね」
「公園デビューは中央公園でしようね」

ただの絵空事だと言われてしまうかもしれないけれど、
私は二人でがんばれば実現不可能ではないと思って過ごしていたの。

例えあなたにどんな理由があろうが、
例え二人にどんな絆があろうが、

彼女がこの街から居なくなってしまう空洞を埋めることなんてできない。

寂しいの。
悲しいの。
不安なの。

でも、もう彼女がそう決めてしまったから。

私達のルールで、
「自覚してやっていること」と「相手が決めたこと」には、
反論しないというものがあるので、
非力になってしまった私はここでぶちまけるしかない。

彼女が、
「この街からいなくなるなら別れてしまえって思ってる?」
と私に聞きました。

やんわり否定はしたけれど、
断固否定はできなかった。

私と彼女を引き剥がす人が、
彼女の愛する人だとは、
浅はかだけれど予想だにしていなかったから。

そんなこと言われても困るでしょうけれど、
私はあなたが好きじゃなくなってしまいそうです。

敬具。


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