Sun Set Days
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2001年11月20日(火) google

 インターネットの世界には膨大な情報が溢れている。
 言語の壁さえクリアできるのであれば、それこそ世界中の情報を知り得ることができる。
 物事が爆発的に流行るためには、「楽しい」ことと「有益」なことと「エロ」とが大事だとはよく言われていることだけれど、インターネットの世界ではクリック一つで、リアルタイムで刻一刻と流れてくるニュースから、様々な専門分野から雑学までのサイト、そしてあんなものやこんなものまで、多くの情報にめぐり合うことができる。条件はバッチリ満たしている。
 まさにもう一つの社会。
 なんでもある。

 けれども、逆に言えばそれだけありとあらゆる情報が詰まっている分、情報の敷居はどんどん低くなり、レベルは落ち込み、玉石石石混交というような状態になってしまっていることも否定できない事実だ。
 ページがあまりにも多すぎて、本当に必要な情報にたどりつくことができないのだ。
 また、どこに自分の求めている情報があるのかがわからないという問題もある。
 何でもあるはずなのに、見つけることができない。
 まさに、そういう矛盾するような状況に陥ってしまっているのである。

 そこで、「検索エンジン」の登場ということになる。
 自分が知りたい情報を、ネットの大海原を駆け巡って提示してくれる水先案内人。
 自分が本当に求めている、あるいはキーワードを入力したときには思ってもみなかったようなサイトを見つけてくれる「検索エンジン」の存在は、劉備にとっての孔明くらい重宝する存在であるということができるだろう。
 実際、「検索エンジン」のおかげで、どれほど魅力的なサイトに出会うことができたか。

 けれども、世の中にはたくさんの「検索エンジン」が存在している。
 よいものにすぐに亜流が増えてしまうのは世の習い。
 コーラだってコカコーラやぺプシコーラやジョルトコーラ、それからヴァージンコーラやセービングコーラなどいろいろある。
 そうなると今度は、数多ある「検索エンジン」を選択していかなければならない。
 人によってコーラの味に好みがあるように、「検索エンジン」選びにも好みが反映されるというわけだ。

 そして、実際に一度選ぶと、毎回異なる「検索エンジン」を利用する人はおそらく少ない。
 だいたい、一度決めたところを繰り返し利用するようになっていくみたいだ。
 実際、この間同僚たちに主にどの検索エンジンを使っているのかと聞いてみたら、結構そういう傾向が出ていたし。
 それとない会話の繰り返しの結果、やっぱり、「Yahoo!」を利用している人は多いようだ。
 さしずめ「Yahoo!」は「検索エンジン」界のコカ・コーラと言うことができるのかもしれない。
 定番として、安定した人気を誇っている。
 セブン・イレブンのジュース売場からもなくならないくらいの本当の定番ということができるだろう(セブン・イレブンは、人気がなくなるとどんどん入れ替わっていくのでたまにおそろしくなる)。
 けれど、僕がよく利用するのは「Yahoo!」じゃない。


 google。
 http://www.google.com/intl/ja/


 グーグルだ。
 僕の某友人なら「ゴーグル」とでも読んでしまいそうなこの「検索エンジン」を、個人的には一番よく利用している。理由は幾つもあるのだけれど、とにかくもう、簡単で早いのだ。

 グーグルのページはとてもシンプルだ。
 基本的には中央にあるバーに検索したい単語を入れるだけ、複数の単語を組み合わせて検索したいときには単語と単語の間にスペースを入れるだけでいい。それだけで、ものすごいスピードで検索を実施してくれる(結果は「ウェブ全体から検索」と、「日本語のページを検索」から選ぶことができる)。
 しかも、結果はリンク数の多い、重要と判断されるサイトから表示される。さらに、仮にもしそのサイトが閉鎖されてしまっていたとしても、googleのロボットが最後に巡回したときの情報がキャッシュに保存されているので、古い情報でもよければ(キャッシュのところをクリックさえすれば)閲覧することもできるのだ。
 いたれりつくせり。


 そのグーグルが、最近リニューアルを行った。
 変更点は幾つかあるのだけれど、興味深いのが「イメージ検索」の日本語版が追加されたことだ。
 これは正直な話かなりすごいサービス。
 名称の通り、画像の名前で検索を行うことができるのだ。

 つまり、たとえば僕が「ジャイ子」の画像が欲しいとする(実際には欲しくないですよ、念のため)。
 それだったら、イメージ検索の画面でジャイ子(ないしはzyaiko)と入力して検索を実行すると、Web上の画像のなかで、「ジャイ子」(ないしはzyaiko)という名前がついているものの一覧が表示されるのだ。

 イメージとしてはこんな感じ。

 キーボードに向かっている僕。


 ジャ

 ジャイ

 ジャイ子


 カチッ。(「google 検索」ボタンを押す)



 笑っているジャイ子


 物憂げなジャイ子


 泣くのを我慢しているジャイ子


 怒っているジャイ子

 
 うっとりしているジャイ子


 驚愕しているジャイ子


 ジャイ子、ジャイ子、ジャイ子……


 すぐにWeb上に溢れる様々なジャイ子の画像が現れてくる。

 まさにジャイ子祭り開催中といった趣だ。

 そこで、じっくりと見定めた後、気に入ったジャイ子をクリックすると、その画像が置かれているページに飛ぶことができる(たとえば「ジャイ子ワールド」とか「ジャイ子の夢日記」とかね)。
 イメージ(画像)からサイトを探すことができる検索って、いままであったようでなかったから、これは本当にすごく新鮮だった。
 おもしろいですよ(ぜひ一度お試しあれ)。


 さらに、そのgoogleを、自分のブラウザに組み込むことのできるサービスも最近はじまった。


「googleツールバー」


 名称の通り、ブラウザにgoogleのツールバーを表示させることのできるサービスだ。ダウンロードしてインストールするのだけれど、あっという間に終わってしまう。
 これもかなり便利だ。
 どんなページを見ていても、何か検索したくなったら、ブラウザに常に表示されているgoogleの枠に文字を入れて、検索ボタンを押すだけなのだ。するとすぐに、検索結果画面に切り替わる。
 いちいちgoogleのトップページまで行く必要もないのだ。
 とりわけニュース系のサイトでは知らない言葉が出てくることも多いから、すぐ検索することができるというのはとても重宝する。
 そして、この「googleツールバー」サービスでは、PageRankというものも表示される。
 これは、ツールバーをつけている人が見たサイトのURLをgoogleに絶えず送り続けているからこそできることなのだけれど、その現在閲覧しているサイトの重要性を、ランク付けしてくれているのだ(もちろん、URLの情報を送らない選択をすることもできる。googleはこの自動的に送られるURL情報も、検索の精度向上のために役立てているそうだ。ちなみに、現在のところ「Google - 1,610,476,000ウェブページからの検索」になっている。すごい!)。
 このランクは、リンクされている数などからつけられているようなのだけれど、「Text Sun Set」は10段階の2だった。まあ、こんなものだ。
 やっぱり、「Yahoo!」とか「goo」とかのランクが高い。8とか。
 まあ、このランクはともあれ、googleは一度使うと楽ちんで使い勝手のよい「検索エンジン」だとは思う。


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 お知らせ

「ジャイ子ワールド」と「ジャイ子の夢日記」は実在しません。
 検索しないように。


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