Sun Set Days
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2002年02月22日(金) Taxi+Photo

 21日に乗ったタクシーの運転手のおじさんはよく喋る人で、僕もよく喋る方なので、結構盛り上がる。
 そして話の中で、京都のタクシーなので、たまに修学旅行生を相手にすることがあるのだという話になった。
 学校側が1グループに1台のタクシーを借り切って、観光地を巡るのだそうだ。
 そして、観光地の何箇所かに教師たちがチェックポイントのように待っていて、運転手はそのポイントを順に巡っていく。
 タクシーの運転手が引率者でありガイドでもあるそのシステムは、合理的といえば確かに合理的だ。

 そして、話していたのが、そういう中学生を見ていると、女の子の方がずっとしっかりしているんだよということ。
 男の子はスケジュールが押してきたときに、どこを省いて、どこだけは絶対に行きたいというようなことも結構人任せにしてしまうのだけれど、女の子はちゃんと判断して決めることができるのだそうだ。
 あるいは、最後の最後になって「運転手さん、まだおみやげを買ってないよ」とか言い出すのも決まって男。
 なるほど、という感じ。

 それで、「確かに、思春期くらいのときって、女の子の方が精神年齢が高いですよね」って言ったら、おじさんはこう続けた。

「いや、私もそう思っていたんですよ。でもね、よく考えたら、この年になっても同じなんだよね」

 ちなみに、おじさんは50代前半くらい。

「結局、一生女の方がしっかりしてるんだな、これが。男はずっと振り回されるってわけだよ」

「……そういうものなんですか?」

「そうそう」

 おじさんはなぜか嬉しそうにそう言っていた。ただ、男はいろんなことをはぐらかすのがうまかったりして、それはそれでもしかしたらずるくて大人なのかもしれないですけどねぇとも話していたのだけれど。

 運転手さんは降りるときに「おおきに」って言っていたけれど、この言葉を聞くといまいるのが京都なんだよなと思った。
「おおきに」って言われるのはとても新鮮な感じがするのだ。
 あのおじさんになら、1日貸切で京都を案内してもらったりするのもいいかもしれないなあって思うくらい楽しかった。
 まあ、1日一緒だとかなり喋り疲れそうだけれど。


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 21日にTopの写真を変えた。
 いつもの作業なので20分くらいで終了する。
 ホームページビルダーはやっぱりかなり便利だ。
 そして、僕はVAIOノートを使っているので、パソコン本体にメモリースティックスロットがついていて、そういう意味でも作業がスムーズに進む。

 Topの写真は、デジタルカメラで撮りためているものからそのときの気分によって選んだものを使っている。
 それぞれの場所で、デジタルカメラの小さな画面を覗きながらシャッターを押してきた写真。
 解像度によっては64Mのメモリースティック1枚で300枚以上写すことができるので、かなり重宝する。
 撮った後画面を確かめてみて、個人的に違うなと思ったら削除すればいいわけだし。
 気軽にシャッターを押すことができる後押しをしてくれている、という意味でデジタルカメラは画期的だと思う。
 通常のフィルムのカメラでは、よっぽど好きな人じゃないと、フィルムを浪費する覚悟を決めてシャッターを押し続けることってきっと難しいと思うし。
 けれどもデジタルカメラなら何度も繰り返し撮ることができるから、技術のない僕でも繰り返しのなかで、たまにお気に入りの写真を撮ることができたりする。

 写真を撮ることは世界を自分の感じている見方で切り取ることのような気がしていて、だからお気に入りの写真を撮ることができたときには何度も見てしまう。

 そして、『ホリー・ガーデン』の果歩の台詞に「備えよ常にってガール・スカウトで習いましたから」というようなものがあったと思うのだけれど、できるだけデジタルカメラを持って歩くことが、お気に入りの写真を撮るコツかもしれないと最近は思っている。
 いいなと思ったときに、バックから取り出してシャッターを押すことができるようにしておくこと。
 自分のために写真を撮る場合には、そういうことが大事なんじゃないかなと思うのだ。
 正直な話、そのときにいいなと思った風景も、たいていの場合は悲しくなってしまうくらいに忘れてしまう。
 だからそれを写真の形でとどめておくことによって、何度も繰り返し見返すことができる。
 そのたびに、そのときのことを思い出すことができる。
 そういう繰り返しの中で、その風景が自分の中に定着していくのだ。

 もちろん、僕だって毎日デジタルカメラを持ち歩いているわけではないけれど、それでも好きになれそうな景色のありそうなところに出掛けるときには、できるだけ持っていくようにはしている。
 そうしてから何枚かお気に入りの風景を画面におさめることができて、それは後でいろんなことを思い返すのに役立っているし。

 ちなみに、今回の写真は、ある出張地で撮ったもので、夕焼けではなく朝焼けです。

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 お知らせ

 Brandyのニュー・アルバム『Full Moon』の14曲目「Come a little closer」は個人的にはかなり好きな感じの曲なのです。
 大きなCDストアなら視聴ができると思います。
 よい曲。


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