Sun Set Days
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| 2002年03月12日(火) |
ニュース眼鏡+『ビッグボーイの生涯 五島昇その人』 |
ときどき、説明が欲しくなるときがある。 目の前の状況が、どうして起こっているのかについての説明が欲しくなるのだ。 そんなときには、ニュース眼鏡が欲しいなと思う。 僕は実際には眼鏡もコンタクトもしていないのだけれど、その特殊な眼鏡をかけると、何か風変わりな状況に置かれたときに、眼鏡の上の方にその状況についての説明が、テレビのニュース速報のような感じで流れるのだ。
たとえば、先日新大阪から新横浜まで帰ってきたときにも、乗り換えの横浜線はどうしてか上下線とも最高に混んでいて、乗り込んでからしばらくはプチマトリックスポーズをとらされてしまうくらいぎゅうぎゅうの満員だった。 そんなときでも、ニュース眼鏡さえあれば、それをちょっとかけるだけで、たとえば「横浜アリーナで○○のコンサートがあったため、その影響で混雑している模様です」とかのメッセージが現れてくるのだ。 そういうのっていいなと思う。 ウォークマンが、どこにいても音楽と一緒にいることができるように、ニュース眼鏡はどこにいても、ニュースと一緒にいることができる(もちろん、ニュースのジャンルも選べたりして、ビジネスだと月300円とかエンターテイメントだと月200円とか)。 そして、理由さえ明示されれば、なるほどと納得することができるケースも多いし。
普通は、理由もわからないまま混沌の中に放り込まれてしまうときに戸惑ってしまう。 逆に言えば、説明があって、納得ができれば、たいていのことは何とかなると思う。 もちろん、状況によっては、致命的にからまってしまった丸い糸の塊のように、ほどいていくのに途方もない時間がかかったりもするのだろうけれど、それでも繰り返し繰り返し行うことによって、必ず糸はほどけるとも思う。一度そうなってしまったものが、元に戻らないってことは、大体の場合においてないわけだし(もちろん、途中で糸が切れたりするような、どうしようもない状況もときにはあるだろうけど)。
だから、僕は混乱してしまうと、まず紙に書いたり、あるいは誰かに聞いたりして、自分で状況を説明しようとしたり、わかる誰かに説明してもらおうって思ったりする。その上で、ある程度明らかになった状況についてもう一度考えてみる。
そうすることで、すべてではなくても納得することができて、納得することができたら、基本的にはたいていのことはスムーズに進む。 結局具体的な行動をするのは自分なので、自分がそのやるべきことについて一部分でも納得できるのかどうか、という部分は意外と大きなことなんじゃないかなとは思う。
でもまあ、そういうアイテムは存在しないにしても、「ニュース眼鏡」はちょっとほしいよなとは思う。 夏になると、もちろんナイターの結果とかも表示されたりして。 一喜一憂するのだ。そういうのに。
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『ビッグボーイの生涯 五島昇その人』読了。城山三郎。講談社文庫。 東急グループの社長だった、五島昇について書かれた本。城山三郎のビジネスものは読みやすくてある種の美学のようなものがあるので結構好きだったりする。 本書を選んだのは、普段利用している私鉄が東急だからという単純な理由。けれども、文中に田園都市線ができるまでの描写などがあって、そういう知っている場所や鉄道に関するところがあると、結構おもしろく思えたりした。 かつては、小田急や京急も東急グループに所属していたということや、現在のJASも東急グループだったということを知ることができたのも収穫と言えば収穫。 そして現在はグループ企業が約400社もあるというのだから、すごい。
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一昨日の飲みの話。 19時に渋谷で待ち合わせ。渋谷の待ち合わせにはたいていQ-FRONTの1FのDVD売り場を使ってしまう。待っている間もDVDを見ながら時間を過ごすことができるからだ。 日曜日の夜だというのにたくさんの人で溢れていて、ちょっと驚く(渋谷は久しぶりだったし)。 個室の多い良い感じの居酒屋→カフェという流れで3時間強話し続けていたのだけれど、最初の居酒屋ではちょっと風変わりな名前のカクテルがあって思わず注文してしまう。 そのカクテルの名前は「アメリ」。カシスの入ったカクテルで、便乗しているよなーと思いながらその手に乗ってしまう。 「ロード・オブ・ザ・リング」というピーチの入ったカクテルもあった。それも注文してしまったのだけれど。 あ、そうか。僕みたいな乗せられる客がいるからこういうのを作るのだと納得。
珍しくカクテルを2杯飲んでしまったので、最後はカフェで酔い覚まし。ケーキも食べる。バナナのやつ。
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お知らせ
○出張情報
13日夜にまた大阪に移動し、そのまま約2週間大阪と福岡に滞在し続けます。
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