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2003年11月19日(水) Fringe(こぼれ話)

 CNN.co.jpのサイトの中にある「Fringe(こぼれ話)」が好きで、ときどき思い返したように見ている。
 これは、世界中のニュースの影に隠れた、現実に起こった、ちょっと信じがたくてユーモラスなエピソードを集めたものだ。

 たとえば、今日のこぼれ話のひとつには、「得票同数の町長選、サイコロで当選者決定ユタ州」と書いてある。なんでも、ソルトレーク郊外の小さな町の町長選で、2候補者の得票数が同数だったため、サイコロ2個の目の合計数で当選者を決めようという話になったというのだ。おいおいと思いながらも、当事者たちは真剣なのだろうなと思う。昔から得票数が同数の場合、コインの裏表で勝負を決していたりしていたそうなのだけれど、今回は候補者がサイコロでいこうと持ちかけたらしい。

 しかも、現職のアレン氏は「1」と「4」の「5」で、対立候補のガーサイド氏が「2」と「2」の「4」で、結局現職が3期目を務めることになったと書いてある。負けた方は潔くあきらめることができたのだろうか?
 他にも、「公衆電話に指はさむ、抜けずに電話機ごと病院へ」など、見出しを読んだだけで思わず目を通してみたくなるようなこぼれ話がいろいろ出ている。

 世界にはいまも深刻な出来事がたくさんあるのも紛れもない現実だけれど、市井の人たちの他愛のないエピソードもきっといたるところに同時に存在している。様々なバランスの上に成り立っている世界の事を思うと、庶民の強さとか、そういうものがもっとずっといろいろな場所で根を下ろしたら幸せなことなのだろうなと考えてしまう。

 そして、新聞によく出ている、子供の発したユーモラスな一言などのコーナーを読んだりしたときにも、同じようなことを思う。そんなときには、他愛のない日々の中に、何でもないような日常の中に、本当に必要なことがちゃんと全部あるのだというような感覚を抱くことができるような気がする。

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 お知らせ

 Fringeのサイトは、こちらです。

 http://www.cnn.co.jp/fringe/fringe.html


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