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久々に恵比寿に赴く - 2003年05月20日(火) 彼の地は、もう夜の11時を回っていると言うのに、雨の中を人通りが多く、歩くにも傘の先に気を使いつつ歩く事は、さても憂鬱な気分に拍車をかけ、水溜りについた右足から上がる水しぶきの音も、すれ違う女性たちの嬌声も、山手線のレールの音もふと気がつけば、私を笑っているかのように聞こえるのは、被害妄想、はたまた自意識過剰と意識しつつ自らも己のそうした姿を笑っている事に気づき、他人や無生物がわれを笑うのも無理からぬ事と妙に納得したりする。 一度席を離れし彼の部屋は人も少なく、窓ガラスを打つ雨のしずくは妙に寒々しげな風情なのだが、窓を閉め切った部屋の中には空気の流れも起こらず、水分のみを限界まで含んだ空気と倦怠感の充満した空間で、心なしか息苦しさを感じ、額に汗を感じつつ、作業に取り掛かるが、ここまで足を運んだ割りに効率は上がらず、苛立ちを覚える。 ...
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