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何度目かのカミングアウト - 2003年06月08日(日) 俺はよぉ、単なる中年の説教好きの親父だ。 プログラマなんていってるが、別に世間で認知されている資格があるわけではない。バックグラウンドもコネも実績もない。単に自分でプログラマと名乗っているだけだ。プログラマとして優れているのかどうか疑問だ。 今も周りの目を気にして汲々として日々過ごしている。 配偶者が一人いる。うつ病だ。心の病はたちが悪い。 以前は、仕事を休職して一人で家の中で鬱々と過ごしていた。 結婚当時、この人を幸せにできるかと考えた瞬間もあった。 だが、そんなものはただの錯覚にしか過ぎないことを思い知らされた。俺の力は女一人を幸せにすることもできないちっぽけなものだった。 妻は不安にさいなまれて、一人で眠ることもできない、横にいても眠れず眠りにつくのは2時/3時という日々が続いた、それでも翌日には仕事に出なければならない。彼女は家事もできなくなって、飯も作れなくなった。今では働いている息子も、当時は保育園児で送り迎えは俺の仕事だった。子供が熱を出したといえば休み、かといって残業もできないプログラマなんて当時はパシリ以下だった。二人目の子供がほしいといわれて、子供ができれば何か変わるかと思ったが、結局何も変わらなかった。家がほしいといわれて、無理してローンは組んでみたが、いまだになにも変わっていない。 そぉ、何度か家族から姿をくらませたこともあったさ。 家が牢獄に見えたこともあったさ。 遊ぶ暇なんてなかったさ。飲んで帰ることもままならなかったのさ。 自分の楽しみのために休日に家を空けるのなんて、論外だ。 ほとほと、自分の人生のつまらなさにあきれてしまう。 俺なんてよぉ、口先だけの詰まんない男だよ。 ...
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